野田秀樹が東京芸術劇場芸術監督に就任したので、NODA・MAPの「ザ・キャラクター」を観にいった。オウムの地下鉄サリン事件をモデルにしたこの作品には、作者もいうように「救い」がない。シナリオのレベルは高いが、問題は一つも解決されず観客はカタルシスを得られず宙吊りにされたまま幕が下りる。なお、野田の古くからの盟友、高都幸男の効果が秀逸だった。 . . . 本文を読む
韓国併合100年の今年、全国各地で「韓国併合100年写真展」が開催されている。1875年の雲揚の江華島襲撃から2009年の高知県幡多地区9校の高校生たちの津賀ダム平和祈念碑除幕まで、100点あまりの写真により日本の侵略と在日の生活の歴史をトータルに見ることができる。 . . . 本文を読む
今年5月に俳優・佐藤慶氏、美術評論家・針生一郎氏が相次いで亡くなった。2人を偲び、白井佳夫さんが映像をふんだんに使った追悼講演を行った。佐藤さんは馴れあうこと、党派を組むことを徹底して嫌ったそうだ。しかし「戦場のメリークリスマス」では将校役で出たいと大島に長文の手紙を送った。大島はその願いを一顧だにせず坂本龍一にその役を与えた。 . . . 本文を読む
今年の話題はなんといっても電子書籍である。大日本、凸版、グーグルのブースは黒山の人だかりだった。シャープ、ソニー、富士通など国内メーカー各社の今後の端末が参考出品されていた。ただわたしにとっては、版元ドットコムや書物復権8社の会のブースが充実していて見あきることがなかった。 . . . 本文を読む
京浜東北線の王子駅近くに、朝10時半から営業している立飲みおでん屋がある。名物はかまぼこなどの練り物。店外の通行人の姿をながめながら、地元北区の銘酒・丸眞正宗を傾ける時間は「至福のとき」である。 . . . 本文を読む
蒸し蒸しする6月末の日曜の午後、「高校無償化」の即時適用を求め、朝鮮学校差別を許さない市民行動のデモが新橋、銀座で行われた。デモには高校生が多く参加し「高校無償化をすべての学生に!」「高校無償化をすべての高校に!」と力強いシュプレヒコールを上げた。 . . . 本文を読む