新宿西口から約1キロ、二つの池と温泉があった十二社は戦前、料亭が建ち並ぶ花街だった。芸者衆が駒下駄で歩いた坂の途中に小さな居酒屋がある。創業35年、お母さんの手作り料理がうまい品川亭である。 . . . 本文を読む
池袋から徒歩5分、大芝生の前庭が広がる重要文化財・明日館がある。設計したのは旧・帝国ホテルで有名なフランク・ロイド・ライトだ。1921年5月5日、のちに村山知義と結婚する岡内籌子が高松から上京し、高等科1回生としてこの学校に入学した。 . . . 本文を読む
沖縄戦高校歴史教科書問題で、教科書調査官など検定制度の問題点が明らかになった。検定制度の問題の本質は、文科省にさからう教科書は出版されないという仕組みにある。現行検定制度を使えば、新学習指導要領に準拠した全教科のすべての教科書が「つくる会」教科書になる危険性すらある。 . . . 本文を読む
いまから2年前の3月31日、増田都子さんは都教委に分限免職処分を受けた。このたびノ・ムヒョン大統領への手紙事件の経緯を克明に記した3冊目の著書『たたかう! 社会科教師』が発刊された。増田さんはこの本のタイトルどおり、3都議や都教委を相手にいまも闘い続けている。 . . . 本文を読む
シール・エミコさんは、奈良在住の自転車冒険家。夫のスティーブさんとの世界1周旅行の途上8年前に病気で「余命半年」を宣告されたが、みごとに復活した。昨年は標高5000mのチベットから雲南省、ラオス、タイ、5000キロを走破した。おまけの人生なので自分のお役目がわかりかけてきたと、ネパールの貧しい子どもたちの教育費支援を目的とする「笑み基金」を主宰する。
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3月は巣立ちの季節、都立高校の卒業式は3月1~15日がピークだ。かつては教員、卒業生にとって華やかで楽しい日だった。しかし2003年の10.23通達以降自主的な卒業式は姿を消し、重苦しい1日に変わった。いま多くの都立高校の校門前で国旗掲揚、国歌斉唱に「立たない、歌わない自由」があることをアピールするビラ撒きが行われている。 . . . 本文を読む
来年5月に裁判員制度が開始される。対象事件は殺人、強盗致死傷、身代金目的誘拐など、刑事訴訟の重大事件に限定される。当然死刑・無期懲役といった重い判決が出される。しかし人間の行うことなのでえん罪はゼロにはならない。またたとえ懲役1月でも実刑判決は被告の人生を大きく変えてしまう。なぜ一般市民が国民の義務として判決行為に加担しないといけないのか、説明会では多くの疑問が出された。しかし裁判官の説明は質問に正面から答えないものだった。 . . . 本文を読む
3月1日は3・1朝鮮独立運動89周年の日である。2月26日にはピョンヤンでニューヨークフィルのコンサートが行われ米朝は接近しつつある。しかし日本は拉致問題で制裁措置を発動したままだ。そこで韓国の民衆運動に連帯し、朝鮮半島の平和・和解・統一への寄与をめざす集会が行われた。 . . . 本文を読む