米軍普天間基地問題がいよいよ正念場を迎えようとしている。沖縄で10万人の県民集会が開催された日曜の夜、東京でもイベントが行われ1200人の市民がろうそくの火でNO BASE OKINAWAという文字を広場に描き上げた。米軍基地問題は沖縄の問題ではない、基地を沖縄に押し付けている私たちの問題なのだから。 . . . 本文を読む
ここ2年ほど在特会や主権回復を目指す会が、街頭で露骨な民族差別行動を繰り返している。日本にはこのほか、アイヌ、琉球・沖縄などの差別問題が存在する。今年3月国連人種差別撤廃委員会が日本政府に対し新たな勧告を出した。朝鮮学校無償化除外も含まれる。なぜこんなにタイムリーに勧告が出たのか、審査の場に同席したNGOの方から話をお聞きした。 . . . 本文を読む
井上ひさしの東京裁判シリーズが再演中だ。角野卓造、木場勝己、キムラ緑子など芸達者な俳優に、声のきれいな土居裕子が加わる。藤谷美紀が可憐だった。朴勝哲をはじめとする楽団との息もピッタリ、終演後、観客の拍手がなりやまなかった。 . . . 本文を読む
かつてはピンク映画、最近は「実録・連合赤軍」(07年)や「キャタピラー」(09年)で有名な若松孝二監督のお話をお聞きした。4月に74歳になったが、トレードマークのサングラス姿で「腹が立つと映画を撮りたくなる、今年も秋ごろから新しい作品に取り組みたい」と意気軒昂に語った。 . . . 本文を読む
「沈黙を破る」で09年に数々の賞を受賞した土井敏邦監督の映画「“私”を生きる」が完成した。根津公子さん、佐藤美和子さん、土肥信雄さんの3人の「生き方」を描いたドキュメンタリーだ。136分もある作品だったが3人の生き方が濃密なので、時間以上に長く充実しているように感じた。 . . . 本文を読む
駒場の閑静な住宅街に、白壁の蔵のような日本民藝館が建つ。民芸運動の創始者、柳宗悦が70年以上前につくった美術館である。今年は柳の没後50年の節目の年に当たり、朝鮮陶磁の特別展を開催していた。民藝館の向かいには大谷石の屋根をもつ長屋門のある旧宅が残っている。庭のシダレザクラとハナニラの白い花が美しかった。 . . . 本文を読む
練馬区江古田の武蔵高校は、旧制高校としては宮沢喜一・元首相の母校、いまは、もやい事務局長湯浅誠氏の母校として有名である。武蔵学園には桜並木があり、4月初めの入学式の季節のころ満開となる。なかでも10mのシダレザクラ、イヌザクラは「ねりまの名木百選」に選定された見事な樹木である。 . . . 本文を読む
製麺所という名前がついているが、立派な居酒屋である。信州から毎朝届くそばがうまい。酒は、そば焼酎を蕎麦湯で割ったものが合っていた。場所は代々木、若いスタッフが働く店なので、客層も30代の若い世代が多い。タイプは今ふうの、若者向けの店である。
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指環4部作の第3日「神々の黄昏」を新国立劇場でみた。6時間以上かかる大作だが、しっかりした構成なのでそれほど長く感じなかった。ブリュンヒルデ役イレーネ・テオリンの強くて張りのある声を堪能した。びっくりするような強姦シーンも登場した。
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