多面体F

集会報告、読書記録、観劇記録などの「ときどき日記」

民族音楽の巨人 小泉文夫

2009年06月30日 | 読書
民族音楽学者小泉文夫の評伝を読んだ。北はアラスカから南はバリ島まで、東は日本のわらべ歌からシルクロードを経て西はスペインまで、生活のなかの世界の音楽を聴いて歩いた小泉は何を追求していたのか、生涯をかけて確認したものはなんだったのか、わかったように思った。 . . . 本文を読む
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保坂のぶとを応援する西部集会

2009年06月26日 | 集会報告
不安定雇用の増加、セーフティネットが掘り崩され「生存」そのものが危うくなった社会、そのなかで広がり始めた若い世代の労働組合づくり、ここ4―5年に起こった社会の変化が保坂さん、池田さん、雨宮さんの3人が語った。最後に、保坂さんは「老・壮・青の三結合」で、社会や政治を変えていこうとアピールした。 . . . 本文を読む
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教科書展示会でみた扶桑社・自由社の歴史教科書

2009年06月23日 | 日記
いま全国で、中学歴史教科書採択のための教科書展示会が開催されている。はじめて自由社の教科書の現物をみた。日露戦争の単元を見比べたが、たしかによく似ていた。ふつうの教科書なら、生徒は海外派兵や戦争と市民の問題に関心の目を向ける可能性があるのに対し、扶桑社、自由社の教科書は、生徒は何も考えず「日本軍の戦勝」を賛美するように編集されていた。 . . . 本文を読む
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新たな『皇民化教育』にどう立ち向かうか?

2009年06月19日 | 集会報告
教育勅語による「皇民化教育」は、戦後教育改革により一度は姿を消したと思われていた。しかし10年に及ぶ石原慎太郎都知事のもと、日の丸君が代の強制により、東京の学校では新たな「皇民化教育」が定着しつつある。しかしそれに抵抗する教員はまだ確固として存在する。 . . . 本文を読む
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古賀俊昭都議(日野市選出)の策謀

2009年06月16日 | Weblog
敗訴した増田都子さんの「分限免職処分取消等請求訴訟」の判決に注目すべき一節がある。「本件戒告処分の理由となった本件資料の都教委への発覚の経緯に都議会議員が関与していた事実」という文言である。この議員は、古賀俊昭都議(日野市選出 自民党)である。 . . . 本文を読む
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「正しい」酒場・根岸の鍵屋

2009年06月12日 | 居酒屋・銭湯紹介
下町根岸に、店構えも、酒の燗も、つまみも、すべて「正しい」酒場がある。創業は幕末の安政、いまの建物も大正期のものである。近くに子規庵がある。漱石はいうまでもないが、森鴎外、伊藤左千夫、寺田寅彦ら明治の文人が来訪した。根岸はそんな街である。 . . . 本文を読む
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もうやめて!「つくる会』教科書 全都学習集会

2009年06月09日 | 集会報告
2005年の中学校歴史教科書採択から4年がたつ。今回は扶桑社に加え自由社の教科書も加わり、この夏、採択戦が始まる。この日の集会では「つくる」会教科書の問題点は、多くの実例とともに報告された。4年前に苦汁を呑んだ山田区長の杉並区の採択では、ぜひ普通の歴史教科書に戻したいものだ . . . 本文を読む
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松本哉の「貧乏人の逆襲」

2009年06月05日 | 読書
「貧乏人階級のサバイバル術実用書」と著者が呼ぶこの本には「地域ぐるみの自給自足作戦」「街頭を我々の手に奪い返す」と、刺激的なアジテーションが躍っている。社会運動の実践書であると同時に、納得できる生き方の提案にもなってる。痛快な書籍である。 わたくしがもっとも興味を抱いたのは2007年の区議選の部分だった。なかなか振り向いてもらえない、若い世代の共感を得るうえで大いに参考になる本でもある。 . . . 本文を読む
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土屋トカチの「フツーの仕事がしたい」

2009年06月02日 | 観劇など
セメント運搬トラックの運転手の闘争を描いたこの映画には、火葬場に労務担当が十数人で乗り込み、暴力を振るうショッキングなシーンが映し出されている。監督自身も殴られメガネを壊された。しかし映像は労働運動でも力を発揮した。このときのビデオそのものが加害者逮捕の証拠となり、争議に勝利する武器になった。 . . . 本文を読む
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