多面体F

集会報告、読書記録、観劇記録などの「ときどき日記」

山田洋次監督の佳作「こんにちは、母さん」

2024年07月22日 | 映画
山田洋次監督の90本目の作品「こんにちは、母さん」をレンタルDVDでみた。隅田川や下町・向島の風景と人情、音楽や効果音、光と影の映像にも配慮が行き届いた佳作だった。ただ、吉永小百合に下町生まれ、下町育ちの女性を演じさせるのは少々無理があった。 . . . 本文を読む
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映画「教育と愛国」 実録・政治家の教育への「不当」な介入

2023年07月03日 | 映画
政治家が教育を支配していったこの20年のプロセス、端的にいえば教育における「不当な支配」を動画にしたようなドキュメンタリーだった。「首長が教育について強い信念を持っていればね、その信念に基づいて教育委員を変えていくんですよ」、と露骨な政治介入の肉声も聞こえた。 . . . 本文を読む
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没後10年 挑戦し続けた映画監督・大島渚

2023年06月03日 | 映画
大島渚が亡くなって早くも10年、たしかに社会は大きく変わった。さて、いま大島の映画を見返して、破綻した作品も含め、映画の限界につねにチャレンジを続けた監督であったと納得した。また、天皇制批判、朝鮮半島・中国などへの日本の戦争責任、死刑反対や在日問題への注目など社会への問題提起も続けたので、観客に大きな影響を与えたことも改めて認識した。 . . . 本文を読む
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さようなら、岩波ホール

2022年06月20日 | 映画
岩波ホールが7月29日に閉館し、54年の歴史を終える。日本の映画史のひとつのエポックだと思う。何事も、始まりがあれば終わりもある。50年以上なら閉館もやむをえないのかもしれない。とはいうものの・・・。 . . . 本文を読む
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棘――ひとの痛みは己の痛み。武建一

2020年03月21日 | 映画
関西地区生コン支部は、5カ月もの長期ゼネストを闘う力のある組合、産業別組合という特色をもつ組合だ。ところがここ1年半ほど、国家を挙げての組合つぶしの弾圧を受け続けている。そのリーダー、78歳の武建一の半生を描くドキュメンタリー映画を見た。不屈の闘争心のルーツは故郷徳之島にあった。 . . . 本文を読む
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涙が出てくる「お帰り 寅さん」

2020年01月20日 | 映画
第1作公開から50年、50作目の寅さん映画。渥美清もおいちゃん、おばちゃん、御前様も亡くなっているが、スクリーンではしっかり生きていた。かつて夏と正月にはしみじみした思いで胸いっぱいになり、かつ大笑いしたが、この作は見終わって涙が出るようなレベルに仕上がっていた。4Kなど技術の力も借り、総集編、「完結」作となっていた。 . . . 本文を読む
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ウルボ――泣き虫ボクシング部

2017年12月15日 | 映画
東京朝鮮高級学校ボクシング部3年生と監督の1年を描いたドキュメンタリー「ウルボ――泣き虫ボクシング部」。中心は部活だが、本当のテーマはウリ・ハッキョ、民族学校だった。 . . . 本文を読む
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「家族はつらいよ2」で孤独死を考える

2017年07月04日 | 映画
前作パート1に比べ、「笑い」を取るシーンが多く喜劇としてレベルアップしていた。それだけでなく前作は熟年離婚がテーマだったがこの映画では高齢者の孤独死が大きいテーマになっていた。亡くなった知人のことなど、考えさせることが多い映画だった。 . . . 本文を読む
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山谷─―やられたらやりかえせ

2016年10月14日 | 映画
1980年代半ばの山谷のできごとと人のドキュメンタリー映画をみた。映画作品としてはまとまりがもうひとつだったが、すさまじい背景・経過のうえでつくられたので理由がある。関係した監督2人が暴力団により殺された映画なのだ。 . . . 本文を読む
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熟年夫婦の純愛映画「家族はつらいよ」

2016年03月27日 | 映画
山田監督の20年ぶりの喜劇ということになっていた。しかしむしろ「お前と一緒になってよかった。良い人生を送ってこられた。サンキューだ」、結婚50年近い熟年夫婦の純愛物語にみえた。 . . . 本文を読む
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母と暮せば

2016年01月17日 | 映画
山田監督には珍しい純愛のラブロマンス作品であり、また原爆や戦争で死んだ人々への鎮魂の映画である。戦争法が成立した年に公開されたことは意義がある。ただ22年前にみた「父と暮せば」(こまつ座 すまけい 梅沢昌代)のことを思い出すと迫力不足だった。 . . . 本文を読む
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60万回のトライ

2014年11月03日 | 映画
全国大会ベスト4にまで上りつめた大阪朝鮮高級学校ラグビー部を描いたドキュメンタリー映画。わたくしが映画を見た場所は、枝川裁判の枝川朝鮮学校の新校舎だった。 . . . 本文を読む
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小さいおうち

2014年03月06日 | 映画
「小さいおうち」は、人生の晩年を描く老人映画であり、女性の側からみた「女もつらいよ」という映画だった。山田監督の数多い映画作品のなかで秀作とまではいえなくても、細かいところまで神経の行き届いたいい作品だった。 . . . 本文を読む
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東京家族 21世紀の「東京物語」をみた

2013年02月27日 | 映画
山田洋次監督50周年記念企画の「東京家族」を観た。小津安二郎の名作「東京物語」そっくりの話だ。ただ21世紀の映画なので、「老人漂流社会」とでもいえる内容になっていた。 . . . 本文を読む
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かぞくのくに

2012年10月12日 | 映画
「ディア・ピョンヤン」のヤン・ヨンヒ監督が第3作を製作した。第1作は大阪の生野が舞台だったが、今度は東京の足立区だ。標準語は大阪弁の迫力には太刀打ちできない。 . . . 本文を読む
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