散歩写真をBGP(Back ground Photo)に
日々の徒然、主にたべもの。
わたしの居場所~M's Lunch Boxes



小道具…要するに舞台やドラマに登場する大道具でない小さい物…
と長いこと思っていましたが(もちろんその定義も正解)
もっと深い意味での小道具、
由来あるもの、ストーリーを語るに必然性のあるもの…という意味も知りました。

ゼミでドラマの勉強をしていた時
自分は他の人よりも小道具に対する思い入れが強いな と思うことしきり。
もっと ストーリー展開にその熱意を向ければいいのに と思ったりもしましたが。

そろそろ佳境に入ってきた朝のドラマ「カーネーション」
先週までは 昼ドラモード(笑)で
それでもNHK倫理委員会には外れない、朝にふさわしい作りに拍手。
熱いファンもいる周防さんでしたが先週分で出番終了。
彼が出てくると一気にお昼の雰囲気に突入。
しかしながら 整ったお顔 というのが苦手なわたくし、
いまひとつ彼には感情移入できなかった…。

イヤイヤコンナコトガワダイデハナイ

この周防さんと糸子さんのエピソードに 重要な役割をしていたのが「時計」という小道具。

一度はあきらめた恋心、それがまた動きだすエピソードが
糸子さんが壊した時計を 周防さんが修理して、時計が再び動き出す。
そしてまた 終止符を打つ時に 
二人の別れの場所に「電池式の」時計が登場していました。
そして 糸子さんの「電池式は、ねじ巻きと違って巻きすぎることがないから」…というような台詞。
おーぅ わたくしの考えていた展開(笑)で嬉しい。
自分の気持ちをセーブすることができなかった糸子さんの後悔と
後悔していないと強がる本当の気持ちと、実に自然に描かれてたなぁ…。

ちなみに本日の時計。
我が家にある「古い物」のひとつ。もちろんねじ巻き式。
巻きすぎで もう巻けません動きませんが
もう何年も我が家の今に鎮座しております。


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辻堂の湘南テラスモールで「最後から…」のロケがあると言うので
夫が観に行ったらしい。
残念ながらなにも見られなかったらしいけれど
週末帰って来た時に 録画した一話二話をみて げらげら笑っていた。
困るのが 夫がドラマを見ていると
キャストの相関図とか役者の名前とかキャラクターとか
次々に質問してくること。
見てればわかるじゃん と思うのだけど
わたくしの研究熱心さを知っているのか 解説を求める。
…… 実はわたくし これが結構めんどうくさい(笑)

二話目に入ったのが NHKの「本日は大安なり
これ 結構面白いです。
大人の群像劇でそれぞれの事情が最後にはひとつになるという
わたくしの好きなパターン。
テンポよく進む飽きさせない展開で 脚本は と見ると西荻弓枝さん(specの原作・脚本)でした。
優香さんも ちょっと大げさな演技がかえって小気味よくて
その他のキャストも なかなかひとくせふたくせあって
星野真理さんの切れ具合も面白いです。
このよる☆ドラシリーズ、前作もおもしろかったし平日の夜気楽に観るのにいいかも。

もう一作、向井君の「ハングリー」も一応観ています。
向井君はどうも出会いがあまり良くなく 好きじゃないことになっているのですが
やっぱりきれいですね(笑)
なぜ 嫌いだったかというと テレビ版の「ハチミツとクローバー」で真山をやったんです。
わたくしの中では 真山は加瀬くん以外にありえなくて
テレビ版は観る前に認めないっと毒づいていたので……。

でも 「ハングリー」はそれなりに楽しめそうです。
おそらく おつうがハマるんじゃないかと思っていたら 案の定(笑)

今週は「タイトロープな女」も始まりますね。
映画ではよく見る池脇千鶴さんが テレビで主役ということで
ちょっと観たいなと思っております。





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先日二階堂付近を散策中、骨董屋さんでなんとなく手放しがたく
お持ち帰りになった特大糸巻き。
写真だけだと何が特大?と思われるだろうけれど(直径11cm 高さ10cm)
夫には 何に使うのかと散々けなされ店頭で迷った挙句に購入した時は
「ばっかじゃないの」と久々に心底言われた(笑)
この使い古された感と形の面白さに 手放せなくなったのです。

こういうの、どこかで何かに使っているのを見たような気がしたのよ……

もっと大きな工業用電線を巻くやつを
テーブルに使ったりしているのは見たことあるんだけど…

とりあえず おいおい使い道を考えようと(コレガイケナイ)
こんなふうに水栽培のアボカドを置いています。



こんなものを買ってしまうのも 鎌倉の空気がなせる技かも。

マエフリハオーケー トイウコトデ ホンダイ。

ここ数日レコーダーの録画予約が満載。
とりあえず一回目ということで この後どんどん脱落していくメニューもあり。

昨日のコメントでもご指摘いただいた木曜の連ドラ。
お仕事の日なのでリアルタイムでの視聴は不可能ゆえ 録画に頼るのが幸いして
見逃しなしで見続けられると言うおまけがつきました。

今朝は皆が早くに出かけたのをいいことに
朝からテレビ前で視聴開始(笑)

「最後から二番目の恋」
岡田恵和氏の脚本 中井貴一氏&小泉今日子さん主演
舞台は鎌倉 ターゲットはover40(昨日知りました)

要するにpさんみたいな人たちが狙いのドラマということになります(笑)

わかりやすい 雑誌をめくるように見られるドラマという第一印象。
おそらく プロデューサーが
「岡田さん 今鎌倉の古民家が熱いらしいですよ。
中年のオバサンたちが移住したりcafe開いたり どうです?こんどはこれで行きませんか?」
…というような会話がなされたかどうかはわからないけど
それをもとに 雑誌の鎌倉特集をもとにロケハンしたり
40代後半女性の嗜好や動向を取材して出来たドラマというのが ありありと感じられる。

おまけに 中井氏演じる50男は 先日の同窓会で余るほど見たキャラクターだし
(彼ほどかっこよくはなかったのが残念だったけれど)
年を取ったら どこかに家を買って嫁の悪口を言いながら皆で暮らそうよと
常々「息子を持つ母の集まり」でよく話題になるし
携帯で写真を取りながら歩く小泉今日子さんは 日ごろのわたくしの行動パターンだし
常識のない中年のオバサン と中井氏が言ったときは
おもわず すいません と言いたくなったし

(マダツヅクゾ)

夫の湘南への赴任が決まった時は まっさきにネットで「鎌倉・古民家」をキーワードに
不動産屋さんのサイトを巡りまくり
それっぽい物件をことごとくプリントアウトして夫に送りつけた本末転倒の女だし
(あっ そういえばあの時に唯一賛同を得た 平屋で離れにアトリエorスタジオのついた物件!
あれはどうなったのだろう… きっとすぐに売約済みになっただろうが…カンケイナイ!)

小泉さんのお部屋は 書棚やテーブルはもちろん
しっくいの壁に掛けられたたタペストリーの柄から
机の上の鉛筆削り(見ました?)に至るまで萌えポイントだし
ということは 世のわたくしくらいの女性は かなりの確率でああいう世界が好きだと言うことで
それって わたくしの嗜好は 流行に乗ったよくある趣味ということになるわけで

(イイカゲンニシロ)

これほど赤面せずに見られるドラマがあろうか…という結論に達しました。

夫が番宣を見て
「おっかまくらじゃん なかいきいちじゃん」と楽しみにしていたので
きっと今度帰って来た時まとめて見るに違いないけれど
上記のような事情から あんまり一緒に見たくないない。

脚本の三要素 天地人(=時代・場所・キャラクター)の時代と場所については
あまりにイマドキの視聴率アップを狙った感が否めませんが
あとはキャラクターに期待しつつ (おそらくわたくしなどは見ていて心地よいドラマになると思われ)
生き難さを演じたらピカイチの中井氏と カッコイイけどちょっと肩の凝る友人的な小泉さん
一見チャラオの坂口憲二さん(タブンヨメイノアルビョウキジャナイカトオモウンダケド ドウオモウ?)や
暮らしに疲れてひと悶着ありそうな飯島直子さん、来週あたり問題起こすだろう内田有紀さんなどなど
勝手に想像しながら楽しみたいと思います。

アー ツカレタ…


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ガス・ヴァン・サント監督「永遠の僕たち」を観てきました。

クリスマスとは程遠い連休を過ごし
それでも体がなまってきそうだったのと
年末年始映画に行く時間はとれそうもないので
この際夫を誘って行くことに。

と言っても 夫の趣味とはちょっと違うタイプの映画だし
なにかアピールするものがないとなぁ…
「デニス・ホッパーの息子が主演だよ」とプレゼン。
暇を持て余したと見えてOKしてくれました(笑)
デニス・ホッパーをご存じない方はこちらで。

いつも言っているシネコンなら 夫婦二人の割引があるのに
今回の映画は渋谷まで出向かなくてはならないうえ、
割引がないので 日曜最終のみ1000円鑑賞OKを利用することにして
クリスマスでにぎわっているであろう渋谷に夕方から繰り出す。

思っていたほどクリスマスムードではない渋谷の街でしたが
やはり人が多く おじいとおばあはセンター街で同じ所をぐるぐると迷う。

サテ ホンダイニハイリマセウ。

事故で両親を失った少年が 死に惹かれて葬儀場巡りをしている。
そこで出会った余命3カ月の少女と恋に落ちる…という
例によってベタな設定ベタな展開の映画です。

少年だけに見える元特攻隊の幽霊を加瀬くんが演じています。
洋画は基本的にほとんど観ないのですが
そんなことがあってこれは以前からチェック。

まず、主人公の少年と少女が美しい。
洋画があまり好きでないのは 時として女優さんのバタ臭さというのがあるのですが
このミア・ワシコウスカは透明感があって キュートで
ちょっと中性的なキャラクターですごくいい。
デニス・ホッパーの忘れ形見と言う息子のヘンリー・ホッパーも
実にきれいで鑑賞するに値する(笑)

少年の友達?である幽霊は
少年の心を見つめながら ストーリーを少しずつ動かしてくトリックスターとして
ほとんどこの三人で展開していきます。

西田敏行氏が幽霊を演じると喜劇になるが
加瀬亮が演じると「詩」になる…とフライヤーにも書いてありましたが
映画を通して懐かしい音楽と共に 一編の詩のような短編小説を読んでいるような感じもします。

…と言っても 夫は「パンフレットを買うほどではないんじゃない」と言っていたし
実は観ている最中寝るんじゃないか、いびきをかいたら蹴飛ばしてやろうと
常に拳をスタンバイしていましたが
ラストに それまで特攻服だった加瀬なんたら(笑)が
夫好みの衣装で姿を消していく展開は気に入ったようです。

そうそう この手の映画なので一応最後に泣いてもいいように
ハンカチのありかは確認しておいたのですが
意外に目の幅涙にはなりませんでした。
終盤、あ…わたくし泣いていないじゃない…と気づきました。
わたくしを泣かすには やはり浪花節が必要なのかも。

映画の前にちょっと腹ごしらえ…
通りすがりにちらっと眼に入った京野菜のパスタ屋さん 先斗入ルにて


蛤と九条ねぎのペペロンチーノ


たらこと湯葉と丹波しめじの青じそ風味

どちらもあっさりして美味しいのですが
時間とお腹に余裕があれば ハーフ&ハーフで
2種類のパスタのセットの方が楽しめるかもしれません。
時間がなかったのとそれほどお腹が空いていないと思い
それぞれ単品にしましたが、
途中 それぞれ少しずつ味見をしたらそちらの方が美味しいと
微妙な感想で意見が一致しましたので。

五右衛門系のパスタ屋さんと後で知りましたが
わたくしはこちらの方が好きかも。


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今季最後まで観たのは 「蜜の味」と「ビター・シュガー」「11人もいる!」。

変な意味でハマったのは「蜜の味」かな?
わたくしは韓国ドラマは観ないのだけれど
午後たまに流れっぱなしの韓国ドラマのようないじいじした展開(笑)
ある意味 禁断の恋は絶対成就するだろうとわかっていて
その着地点を踏まえたうえで 
回りの人間がどういう立ち回りをするのか楽しんだ感がありました。

一昔前だったら 叔父と姪は心中したかな?
(最終回 「高校教師」を連想したのはわたくしだけ?)
溝端くんも 昔の作りだったら再生せず病院の屋上から…という展開も
ありだったかもしれません。

しかしながら このご時世、それはありえない。
あくまでも人生を再生していくストーリーでないと。
となると 国境なき医師団 しかないですよね。
回りで二人の動きにほんろうされた人たちが
それぞれ再生し、当の本人たちも認められることなく自分たちを貫き通すためには
どんでん返しはあり得ないですもん。

それだけ先が見えてて ナゼニ見続けていたかと分析してみると
やはり 菅野美穂の再生が見たかったと言うところでしょうか?
わたくしが彼女の立場だったら あそこまで実際は出来ないにしても
脳内イメージとしてはあのくらいしてやりたいと思う…と思う。

テーマは禁忌を犯した人たちの話で タブーに挑戦的なドラマかもしれないけれど
テレビドラマ作りとしては セオリー通りの作りだったのでは?と
勝手に思っています。

「ビター・シュガー」は女の友情をベースにしたドラマが好きなのと
(古くは「金曜日の妻たち」にハマった人です)
劇中に登場する写真がとても魅力的だったから。
人物写真っていいなぁと 毎回思いながら観ておりました。
ただ カメラマン役のキャラクターはあんまり好きじゃなかったなぁ。

娘役の荒川ちかちゃんという子役が とても透明感があって好きでした。
このコ、そのうち何かでブレイクするんじゃないかな?
小学生役にちょっと無理があった感もありましたが。

「11人もいる!」は以前にも書きましたが
クドカンワールドを楽しませてもらいました。
ただ これまでの作品を超えられたかと言うとどうかな?
放送時間帯も深夜の域だったこともあるけれど
「マンハッタンラブストーリー」や「タイガーアンドドラゴン」に比べると
保存版にしようと思わなかったあたり 点数が低いかもしれません。
でも面白かった。

…と例によって 超主観的な感想なので あしからず。

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生たらこ見つけたので早速生姜と煮ました。
子どもの頃よく食卓に上ったのだけど 長いこと忘れていて
2年くらい前に 近くのスーパーの魚屋さんで見つけて やっはー!と。
500g全部煮ちゃったけど 食べても食べてもなくならないので
そのまま冷凍してみたけど どうかしら。

サテ

ここのところ録画に頼っているので
ついつい溜めこんでしまうドラマ群。

おもしろいなと思ったのがクドカンの「11人もいる」
もともとクドカン脚本大好きなので観始めましたが
やっぱり間合いと台詞の面白さが絶妙。

クドカンは「木更津キャッツアイ」に始まり
「マッハッタンラブストーリー」とか「タイガーアンドドラゴン」のような
ちょっと破天荒な主人公の ありえねぇ物語の印象がありますが
その中にホームドラマの要素がぎっしり詰まっているのが好きです。
(あ そうそう「流星の絆」とかもそうだ)

今回の「11人もいる」は お馴染みのキャストではなく かなり新鮮に。
神木龍之介くんも 「風のガーデン」とか「spec」とはがらりと雰囲気が変わって
なんだか笑えて泣ける。
光浦さんのおかあさんも こういう人いそうでとっても好感持てます。
オバケ役のヒロスエさんも好対照でありながら感情移入できます。

ソシテ

なんとなく録画されているのが「蜜の味」
これは イライラしてストレスが溜まるのに 
結局見続けてしまうタイプ(「名前をなくした女神」もこの類)

おもしろいな と思うのが
ひと時代前であれば 明らかに菅野美穂さんの役の女医が憎まれ役なのだけど
(ほらほら バレエ漫画で ちょっときつい目をしていて
トゥシューズに画鋲とか入れちゃうお金持ちのお嬢さんみたいな)
「東京ラブストーリー」あたりから 勧善懲悪が崩れ始めたと言われているように
視聴者は 必ずしもかわいそうな登場人物にテコ入れしなくなっている(と思う)

明らかに 菅野美穂が栄倉奈々をいぢめているのが
映像で観て解っているにもかかわらず なんだか妙にうざったい(笑)
菅野美穂がんばれーなんて思ってしまう場面もある。
多分 そこがこのドラマの狙いなのかと ひそかに思っている(エラソー)
どういう終わり方をするのかな? ちょっと予測できない楽しみも。

オキマリノ

朝の「カーネーション」も観てます。
これ いいですねー。
「おひさま」がとっても良かったのに 後半失速してしまったので
やはり 作品のモチベーションをキープし続けるのは 長丁場のドラマでは
本当に大変なことなんだな と思います。

尾野真千子さんも 「名前をなくした…」のあのくらーいくらーいイメージを払拭して 
元気な糸子ちゃんとして 毎朝楽しませてくれています。
前作との共通点 困った時の母の実家の法則(笑)
これがあるおかげで 「おしん」にならなくて済むわけです。
どこかで救いのある それでいて主人公がべったり頼らない設定は
ドラマの展開上、ミラクルを起こすのにとても便利なのだと言うことを実感したりしています。

以前はNHKドラマはあまり観なかったのですが
HDDには「ビターシュガー」やら「カレ・夫・男友達」などが毎週録画されています。
これも観なくちゃ。
NHKって 一線を越えないでいて冒険をするから(あ でも最近は違うのか)
それが妙にちぐはぐなのがおもしろい。
基本に忠実的な作りは嫌いではありません。

NHKでクドカン脚本を作ったらどうなるのかなぁ。
(たしか紅白は出入り禁止だったから無理か)

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ずいぶん前になりますが 大泉くん主演の 探偵はBARにいる は公開されてすぐ観ました。
感想を書くのを忘れていたのですが 忘れてしまうような感想だったわけです。
おもしろくなかったわけでは決してありません。
我が家は 大泉くんを家族で好きだし、夫ともわくわくしながら観に行ったのです。

ま ストレートな次に起こりうることも大体想像できる ベタな展開の
ほろり人情ドラマ。
映画でなくても 連ドラで楽しんだほうが 長く楽しめるかもと思いました。

で 待ちに待って先週末公開になった 東京オアシス

もともと小林聡美さんの空気感が好きで観始めたのですが
思いがけず 2作目から加瀬くんが参加して ますます心待ちになったというこのシリーズ、
まさに 海鮮丼好き、そこに牡蠣フライがセットでついてくる と言う感じ。

実は、3作目のプールあたりから わたくしの中では少々失速しているものの
こうなったら最後まで見届けなくてはと使命感さえ感じている。

実は実は… 今回の作品
上映中少しうとうとしてしまいました。眠い午後の回ではあったことはあったのですけれど。
(以前 「めがね」を2回劇場で観た時、二度目はちょっと寝ちゃいましたが それとは別)

加瀬くん出演のファーストエピソードでは
最初からしばらくは 首都高速を走る車からの夜景。
これって いつも車の中で
助手席にて眠気を押さえながら眺めている風景そのもの。
この時点で ちょっと眠たくなってしまう。
それでも ある時点から車の中の空気ががらりと変わったのが
スクリーンを通して すぐにわかるのがすごいや。

この作品は 監督が二人 脚本が三人という作り手からなっています。
シーン(エピソード)ごとに脚本と監督が変わってくるわけです。
しかしながら さすがにこれまでの連作に関わっている方たちなので
違和感はまったくなく パンフレットにて担当箇所を確認しなければ
わたくしごときには解らない。

撮影ももちろんシーンごとなので 小林さんともうひとりの登場人物の
会話だけで進行していくお話なのです。

映画のキャッチフレーズが

「見つめてみよう きっと誰かが見えてくる」

個性的にありたいと思えば思うほど 他人と一線おきたくなる。
でも 仕事も生きることもひとりでは出来ないわけです。
そして 逆に どんなに親しい人間関係にも 孤独感はある。
それをただ 哀しいことだと思わないで 誰もが持っている感情なのだと思えば
ひとのことを考えたり 関わっていくことが出来る…のではないかと。
(すいません パンフレットの内容を自分なりに解釈してみました)

そう思っても 小林さんは孤高の女優さんのイメージがありますね。
というか 小林さんの演じる役が と言う意味ですけど。

それにしても 加瀬くんは なぜにあんなにミニバン(車)が似あうのだろう(笑)
アウトレイジでは高級外車に乗っていたと思うけど
そのほかの映画では たいていミニバン。そして作業服。

この作品で一番好きだったシーンは 小林さん演ずるトウコと加瀬くんのナガノの車が
交差して、それぞれがフレームアウトするまで 定点カメラで撮影されていたところ。
トウコが すたすたすたと 背筋を伸ばして歩いて行く姿がとても好きでした。

そして パンフレットの中で加瀬くんが 脚本について沢山語っておられましたが
これはぜひ脚本を読みたい。
加瀬くんの脚本の読み込みへのこだわりは 半端でないと何かに書いてあったけど。

集中して台詞を聴いていると 
頭の中で ぱちゃぱちゃ…とキーボードを打つ音がして 
シナリオが頭の中にできあがってくるような映画でした。

そうそう 映画と言うより
3部構成くらいのオムニバスドラマとして テレビでやってもいいんじゃない?

ごちゃごちゃといろいろ書きましたが 
一体何が言いたいの?と言わないでね(笑)
支離滅裂なpふう感想文の真意がしりたい方は映画館へ。
とても難解なゆるゆる感に きっと居眠りをしてしまう方もいるかも。

例によって個人的な感想にて お許し召され。




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勢いの衰えない朝顔、切り花にしてみたけれど
家の中では陽の光が足りないせいか 半開きのまま色あせて終わっていくみたい。
つぼみもなかなか大きくならないし。
やはり おひさまの光というのは偉大な力があるらしい。

元始、女性は太陽であった という平塚らいてう史のような女性かと思ったが
放送前の評では あくまでも「普通」の人が主人公という「おひさま」
「太陽の陽子さん」というからには 平凡ながらも回りの人たちを明るく照らすんだろうと。

実はあまりに優等生的な女性は 個人的には好きじゃなく
どこかでそれを破って欲しいと思いながらも 半年間見続けてしまいました。
でも そのまま終わっちゃった朝のドラマ(笑)

放送開始当初 とくに女学校時代のあたりは
自分たちの中学・高校時代とかさねあわせて 毎日のように涙したりしたけれど
戦中戦後と話が進むにつれて なんか変?と思うように。
岡田氏も 戦争中の悲惨な場面を書きたいわけではないからと
何かで言っておられたけれど たまたま一緒に戦後のシーンを観ていた母が
「これいつ?どこの話?」と言ったくらいだ。

第1話から最終話まで観ていて 時代の匂いはほとんど感じなかった。
もちろん冒頭から 貧富の差を描き、戦争を描き
さらには復興の様子を描いても、
途中から これがいつの話なのか見失っていたくらい。

登場人物のせりふや持っているであろう価値観は ひと時代昔(ふう)というのはわかるけど
セットは妙にオシャレで 全編を通して生活感がない。
ある意味 時代を書こうとしたのではなく
あくまでも「ひと」にこだわったのだろうと解釈しながら観てきました。

時代が解らないだけでなく 季節感や一日の時間帯も。
というのが おひさまを意識しすぎたためなのだろうか
いつもさんさんと陽が降り注ぐ照明効果。
「窓」好きのわたくしは 最初なんて素敵な撮り方なんだろうと思ったけれど
朝なのか昼なのか夕方なのかよくわからない明るさにちょっとがっかりしたことも。

でね、さらにがっかりしたのが最後の二日間。
日向子さんが火傷をするシーンがあったでしょう?
(ご覧にならなかった方ごめんなさいね)

あれ、遅すぎたような気がしてならない。
歩きはじめて お店で「おいでなさんし」と愛嬌をふりまきだしたころから
わたくし はらはらしていたんです。
絶対お蕎麦を茹でるお湯は危険だ!(絶対なにか起きるに違いない)と。

そういう商売をしている以上 あれだけ沢山の大人が見守っているのだから
調理場の危険管理は 必要以上になされていなければならないはず。
まして カズさんのセリフで 自分もそういうことがあったとわかるのも遅すぎ。
過去にそういうことがあったら お姑さんは口を酸っぱくして注意するはず。
もっと前に カズさんの傷を陽子がたまたま見つけて 
気を付けようね位の会話がなされていてもおかしくなかったと思うのですが。
(おーpさん 岡田氏にモノ申しているよ…)

その上(すいません しつこくて)手にやけどを負うだけで済んで
(あと 二回で展開させるので仕方なかったんだろうけど)
誰も陽子を責めない。
普通だったら泣きながら怒りそうなお姑さんも
実は心に思い当たる節があるから そこで葛藤しているはず。
次のシーンでは 包帯をしながらも にこにこした日向子ちゃん。

(ここで思い出したのが 「寺内貫太郎一家」
 石屋の貫太郎が 娘に仕事場怪我をさせたことが 全編通じて葛藤になっていました)

…と言いつつも 最後まで観ていたのは井上真央ちゃんの魅力かもしれないなぁ。
高良健吾さんは 「南極料理人」のころから実は目を付けていたのだけれど
このカズさんは あまり好きじゃありませんでした。
カズさんが夫だったら わたくし、きっと肩が凝って疲れ果ててしまいそう。

個人的にはマチコさんが割と好きでした。
苦労知らずで浮世離れしているくせに 妙に独立心が強い性格が楽しいかと。

でも 今回初めて朝ドラを通しで観て
それにプラス ドラマの成り立ちを少しばかり勉強していたこともあり
ドラマを楽しむと言うより 突っ込みを楽しんでいた感もありましたが
とても勉強になった気がしています。

次の朝ドラ主人公は 尾野真千子さん。
「名前をなくした女神」のくらーい役どころのイメージがまた払拭できないでいますが
また勝手に分析しつつ観てみたいと思います。

なお、今日のpさん言いたい放題は あくまでも個人の感想ですので
その辺お含みおきくださいませ。

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あいかわらず大蒜臭いp家です。
こちらはみじん切りをオリーブオイルに漬けたもの。
パスタを作るときのひと手間が省けて便利です。

さて 以前ちょろっと触れていたドラマ、「この世界の片隅に」が放送されました。
録画もしたけれど ちゃんとオンタイムで。

限られた放送時間で、もちろん原作を知らない視聴者が観るわけなので
説明口調なセリフが多くなってしまうのは仕方がないとしても
映像面も含めて ちょっと作りが粗いような気がしたのはわたくしだけ?

戦争によって運命を翻弄される主人公・鈴を演じた北川嬢は
これまでのイメージから抜け出して 役作りをされたんだろうと好感を持ちましたが
それでもやっぱり原作で鈴さんのファンだったわたくしには
ちょっと居心地の悪いような印象がありました。

どちらかというと 遊女・りん役の優香さんの方が鈴のキャラクターには合うような気がしていましたが
遊女の役がなかなかしっとりとして味わい深かったので
こちらの選択はよかったのかも (と偉そうに)

ドラマの流れ的には 原作をとりあえず最初から最後まで網羅してありましたが
わたくしが勝手に持っていたこの作品のテーマとは ちょっと方向が違ったかな?
鈴にとっての哲(幼なじみの少年)も 周作にとっての りん も
もっともっと心の奥深くに住んでいる人たちで あまりリアルに書いて欲しくなかったような。
原作は 全部が全部謎解きされていないオブラートのような作品だったので
読み手によって 解凍されていくような温かみがあったのだけれど。

(もっとも…
 ドラマの鉄則として それはご法度なのはわかっています…
 万人が同じように理解できる…それがテレビドラマ…でしたね 先生)

あとそうそう 広島弁が今一つ馴染めなかったかも。
わたくし 東京育ちなので 地方の方言の使われたドラマを観ても
どれもそれなりに納得して観ているのですが
今回に限り 自分もちょっと使ったことのある広島弁だったので
あの広島弁の ちょっとねちっこい感じが 伝わってこなかったのが残念。
(わたくしの中で 広島弁はねちっこいというだけのことです 誤解なきよう)
ネイティブではないわたくしが聞いていて あまり広島弁という感じがしなかったくらいだから
地元ではどんな評価が出ているかな?
まだ 夫の感想を聞いていないので ドラマの感想を含めて 来週帰ってくるのが楽しみ。

このお話はやっぱりホームドラマかと思う。
恋愛ドラマじゃないよなぁ…。
もちろん ホームドラマの中に恋愛要素はあっていいけれど。
なので 今回のドラマで一番安心して観ていられたのは 家族のシーンだったもの。

浅野妙子さんの脚本は サンドイッチ的な手法で 
初めて観る人は 夫は死んだのか?と思わせておきながら
最後ちゃんと主人公を探し出すというシーンをきれいに描かれていたけれど
別な人が脚本にしたら どんなドラマになっていたんだろうと思わせる作品でした。

あ そうそう 原作読んでおられなかったら ぜひ読んでみて。
ちょっと同じような気持ちになっていただけるかも。






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ドライ杏 in ヨーグルトをしようと思っていたら
リアル杏が店頭に並んでおり こっちが先だ!と 恒例のあんずジャム。
ん~いい色。

それより 
番組終了時より盛り上がっていた、SPEC の映画化。
やっと詳細が明らかに

秋には 東京オアシスも公開されるし
うふふー うれしー。

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夫の灰皿消臭用に乾燥保存中の珈琲豆でアートしてみた。

相変わらずNHKの朝ドラにはまっています。
悪い奴もいない いい人ばかりの展開、「正しい」人たちの繰り広げる
絵にかいたようなドラマなのに 結構朝から泣いていたりする。

そして 連ドラの脚本は基本に忠実と言われていたけれど
まさに毎朝8時11分に迎える涙のピークに驚く。

脚本というのは 200字詰め原稿用紙2枚がおおよそ1分に相当するのですが
朝のドラマはタイトルなどが入るものの 1話15分 30枚。
そして 悲しい展開であれ笑いの展開であれ ちゃんと8時11分に泣かせる。
そして14分には着地。
ちゃんと22枚目にピークを持って書かれているのだということを 
身をもって感じる。

そして 最近、火曜日が来るのが憂鬱でならない。
なぜって「名前をなくした女神」の放送日なので。
観れば観るほどストレスがたまるのに 何よりも優先して観てしまう(笑)
こちらはやな奴ばっかり(笑)
そして 観た後ため息をついて 一週間くらいいやな気分になる。
そのほとぼりが冷めたころ また火曜日がやってくるという悪循環。
今は 早く終わって 納まる所に納まって欲しいと願うばかり。
このドラマ その場に入って悪い奴を自分がやっつけたい!って思われるpositive(active? aggressive?)?な方もいるだろうし、
登場人物と一緒になって その影の部分をやたら感じてしまうタイプの方もおられるだろう。
それぞれが自分の事情で自由に楽しむことができるのが テレビのいいところなので
negative(passive?)と言われるかもしれないが、後者のわたくしとしては
ことが起こるたび心が痛く、早く皆が幸せになってドラマが終わって欲しい。

さらに先週から このドラマに続けてNHKで「下流の宴」というドラマを観るようになってしまった。

黒木瞳が思い込みの激しい主婦役をやっているのだけれど
フリーターの息子が 怪しげなお嫁さんを連れてきてしまうところから
息子をこちらの世界(自分の信じる価値観)へ 引き戻そうとする役が
なんともおかしいやら 感情移入してしまうやら…で
(痛いなぁ)と目を覆いながらも観てしまっている。

ちょっと普通の主婦にしては目鼻立ちが際立っているので 
お友達感はないけれど、最近の彼女はやっぱりほぼ同年代だわ と思える。
主人公の抱える問題が 今の自分にも結構置き換えられるのも
ついつい観てしまう要因かも。

そうそう 今回は主人公のおかあさんが やりたいことのわからない孫のためにと
突然「アメリカに留学しなさい」と貯金通帳を差し出すシーンがある。
実は 我が家でも アニが方向転換すると言いだしたとき
事情をよく知らない義父母が「留学しなさい 援助するから」と言ってくれたことがあり
突然のことにありがたいやら驚いてしまったことがある。

企画がめちゃくちゃはっきりしていて いかにもNHKという感じ。
でもこんな時代、今まさに需要のあるドラマなのかもしれない。

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予告編を観て(これは夫が好きそうだな)と思った通り、
こんな映画があるよ と言ったら食いついてきた「プリンセス・トヨトミ
大阪・中井貴一さん・堤真一さん・ちょっと歴史…ときたら当然でしょう。

いつもだとチケット手配もわたくし任せなのだけれど
今回は 珍しく自分でシネコンのIDを取って指定席を取る勢い。

わたくしはあまり歴史が関わる映画は好きではないのですが(おバカが露見するので)
キャスティングが魅力的だし、何と言っても大阪でわたくしが一押しの萌えスポットである
空堀商店街」が舞台なのでこれは観なくては!と思っていたところ。
ネタばれしちゃうと本当に面白くないので あまり語れませんが、
結構喋りたい…口にチャックしないとこぼれちゃいそう状態。

ストーリーは 伏線に伏線を貼ってという作りで
小ネタも満載だし、登場人物のネーミングも遊び心いっぱいで楽しい。
「鹿男…」の玉木宏さんも ほんとのチョイ役で登場するし。

そして 実に作者に都合のいい展開でありながら
ちゃんと涙のポイントもあり。
中井貴一さんと堤真一さんを対立させながら共鳴させるあたり
まったく無駄が感じられない映画です。

もっとも ラストシーンは 夫曰く「絶対そうだと思った」(ごもっとも)
ちょっときれいに決まりすぎていると考えることもできます。

圧巻なのは CGを使わずエキストラで大阪城を包囲する大坂国民のみなさん。

そして 劇中で 綾瀬はるかさんが商店街を走り回るのですが
もちろん映画では シーンごとに違った場所を隣接したように編集しますが
実際は大阪の街のあちこちが登場しています。
実際の走行距離たるや 人間業ではない!と突っ込んだりする楽しみも。

大坂国という設定も 大阪だったらありそう!と思えますし
綾瀬はるかさん演じる奇跡を起こす会計監査官が 
何と言っても コメディの定義である「真剣なちぐはぐさ」「まじめな勘違い」を演じて
喜劇でありながらも 重厚なメッセージを残してくれるいい映画でした。

そして、劇中 何度も何度も繰り返されるお好み焼きの映像に
帰り道は迷わずお好み焼き屋さんへ。
それも いつもは「広島風」にこだわる夫が「今日は大阪風」とまっすぐ向かったのが
お好み焼き ぼちぼち



こちらのお店、昭和テイストの大阪風お好み焼き屋さん。


「コーリン鉛筆」って覚えのある人~いますか?

ちょっとお値段高めですが、山芋ふんわりたっぷりのお好み焼きや
アボカドと山芋のチーズ焼きなんていう鉄板メニューもなかなか。
普段は あまり好きではないもんじゃ焼きも 美味しくいただけました。

これは絶対 お好み焼きとセットで楽しむ映画ですよっ!
そしてできたら デザートにアイスクリームを食べてくださいね。

ちなみに… 夫と映画を見るときは「シルバー割引」というのが使えます。
(夫婦のうちどちらかが50歳以上だと 二人で2000円)
とくに身分証などの提示はないのですが 受付でもぎりのおねいさんが
わたくしのチケットを受け取りながら わたくしの顔をまじまじと見た。
それで関所は通過できましたが はっきり言って納得いかないわたくし。
50歳以上なのは わたくしではないんですけど…。

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ずっとずっと観ようと思っていたものの単館上映の悲しさで
上映スケジュールが合わずにいた「海炭市叙景
これが最後のチャンスかも…と1週間の上映最終日の深谷シネマへ。

加瀬くん出演ということでチェックを入れた作品ではあるけれど
調べていくと原作の佐藤泰志氏も 何度も芥川賞候補になりながら受賞に至らず
41歳の若さで自殺してしまったというプロフィールも 
まだ読んだことない作品もちょっと興味津々。
メインキャスト以外は ほとんど函館のエキストラさんが演じたという市民映画でもあります。

海炭市という架空の街を舞台に描かれる5つのエピソード。
公式サイトには 「どこにでもある出来事」と書かれていますが
わたくしが思うにどれも悲しいエピソードです。

でも ドキュメンタリーのように淡々と描かれていくので
心に波立つこともなく 涙を流すこともなく 観る側も淡々と観ていくような映画でした。

映画のお決まりで ばらばらのエピソードが最後にひとつの線上につながっていくという手法で
最後は観客を納得させるべくまとまりましたが
その割には 最後まで救われない気分のまま終わっちゃいました。
だって 悲しい気持ちまま終わってしまったんだもの。
救われないという点では 好きではないけれど 
映画としては 文学的な香りがして 嫌いではありません。

加瀬くんの演技は 相変わらず含みが多くて見ごたえありました。
それにしても 作業着がよく似合うなぁ。
なぜかどの作品でもよく出てくる「どした?」のセリフ 今回もありました。
今回は 父親が息子に言う「どした?」
この三文字のセリフが 役どころによっていろいろあるんですよ。

さて 今回初めて行った深谷シネマ。
入れ物も申し分なく萌えポイント満載。

酒蔵の跡地を使って作られた映画館で
同じ敷地内には 本物の酒蔵使用のホールもあり 6月にはジャズコンサートもあるらしい。
塗り壁や 木枠のまど、レンガの風情やささくれた外装などが わたくしを誘う。

そして この深谷という街、
ここの駅も 関東の駅100選のひとつで レトロな雰囲気ですが、
町並みも 古い蔵造りや看板建築、昔ながらの商店が並ぶ 静かな町並みが続きます。
商店街には 金物屋さんや鞄屋さん、いわゆる洋装店や毛糸屋さんなど
申し訳ないけど採算とれてるのかな?という感じの小売店が軒を連ねています。

映画が終わって薄暗くなった街で 実は帰り道が解らなくなったわたくし。
(映画館を探すのに ぐるぐる回ってしまったため、現在地が把握できなくなったのと
携帯で写真を取り過ぎて 電池が切れてしまい google mapも使えなくなる)

人に道を聞こうにも、商店街はシャッターが下りていて 人影すらない…。
やっと見つけたウォーキング中のおぢさまに「駅はどっち?」
相変わらずの方向音痴は覚悟していたけれど ちょっと不安になったりして。

それにしても 素敵な映画館に出会えました。
鑑賞料金も1000円均一というのも魅力だし、緩やかな町並みを歩くのも楽しいし、
観そびれてしまった作品が 短期間だけれども上映されるもの嬉しい。

まったく知らない場所だったけれど
思い切って 行ってみてよかった。そしてきっとまた行くと思う。


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生クリームを泡だててバターの代わりに使ったパウンドケーキ。
名残りのいちごジャムものっけてみた。

5月の体験学習に向けて 連休中にポスティングしとこうと
相棒ボードさんと午前中作業。
折角だから 午後から「阪急電車」を観に行こうと 駆け足でシネコンへ。
時間ぎりぎり滑り込みセーフ。
朝のうちに座席指定チケット取ったものの既に前方3列しか空席なく
ちょっと上向き加減の映画鑑賞は 首が痛い。
おまけに あまりに近いスクリーンは 老眼のふたりには結構辛かった。

原作は先に読んでいて イメージはばっちりだったけれど
脚本は岡田恵和さんなので かなりの潤色も期待できる。
あの 数珠つなぎ短編ドラマをどのようにつなげて行くのかなぁと とても楽しみでした。

本編が始まり まずはファーストシーンから思わず声を出しそうに。
これはネタばれにはならないので 書いちゃうと
最初のシーンのロケ地、すぐわかっちゃったもんね。
おまけによくよく観ていくと キャストが座っている席は、
なんとこの時わたくしたちが座ってお茶を飲んだ席でした。
これはかなりコーフンです。

かくして始まった「阪急電車」。

今の時期に必要なやさしい気持ちが根底にある いい映画だと思います。
「ありがとう」が言えた人は 次は自分が「ありがとう」と言われる人になる。
やさしさの連鎖、人を好きになること、同じ価値観を持つ人の大切さ、
素直に人に好きと言えること…うまく言えないけれど 
今だから余計 大切に思えることなのかも?
舞台は震災の被害をうけた神戸というのも 巡り合わせなのかもしれません。
多分 地元の方やこの電車と縁のある方は さらに思うことがあるかも。

原作のイメージとは 人によって感じ方が違うと思いますが
宮本信子さんの存在感、子役たちの可愛らしさ、ヒロイン二人にもちゃんと華があるし
そのほかのキャストも わたくし的にはぴったりくるものでした。
そうそう谷村美月ちゃん、気の強いような役の印象がありましたが
素朴な女子大生がとってもはまっていて、わたくし的にはこのコに感情移入してしまったかも。

ドロドロの休日から一転して サワサワの休日へ。
ちなみに スワヒリ語でSAWASAWAというのは OKです と言うような意味らしい。
日本語で漢字をあてると 爽爽。

風薫る五月でございます。


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アニの実習先に差し入れしようと久しぶりにチョコチップクッキー。
バターひと箱使うため、かなりの量を生産してしまうので
お友達の所におすそ分けしたり、100均のガラス瓶に入れて○ントステラふうに(笑)



さて スカパーで「阿修羅のごとく」一挙放送!というのをやっており
録画したものを昨日一気に視聴。
向田邦子さんは憧れの女性で、文庫版の脚本も何度も読んでいるものの
オンタイムでの放送時は、ドラマを見ない女子大生だったので
気合を入れてみるのは今回が初めてです。
阿修羅のごとく (新潮文庫)
新潮社

四人姉妹が主人公のこのお話、
70歳を超えた父が浮気をしているらしいというところから
後家さんの長女、平均的な良い主婦の次女、婚期を逃しそうな三女、
可愛いけど頭はあまり良くない四女の間に それぞれの抱えた問題も露見し、
色々な波紋が広がり……という ドロドロしたドラマ。
でも 淡々とした映像のせいか、いわゆるドロドロドラマとは一線を引くと思います。

やっぱり 向田作品は年月を経ても色あせず、心に沁み込んできます。
その中で、新鮮だったのは、長女が48歳の設定だと知って、
以前はずいぶん大人のお話だと思っていたものが、自分くらいの人たちのお話だと認識した時
ふーん このくらいの歳になってもこういうこと(笑)できるんだーと 
ちょっとファイトが湧いたりしたこと(危ないアラフィー)

夕方から延々と8話分。
途中「名前をなくした女神」を1時間はさんで 
さらにドロドロした気分になりつつ(笑)無事完結。
ちなみに 映画化もされています。こちらはこちらで面白いですが
やはり テレビドラマ版はずっしり豪華。

そしてよせばいいのに 先日美鈴さんとこで見つけて図書館に予約した
「だりや荘」という小説が終盤に差し掛かっていたので 寝る前に読んだりします。

だりや荘
文藝春秋


井上荒野さんの小説は以前「ベーコン」という短編集を読んで、
地味な映画のように 結論がよくわからないけれど
なんだかいいものを読んだみたいな 不思議な気持ちになったのを思い出しました。
この「だりや荘」も 椿と杏という姉妹と杏の夫とアルバイトの翼という青年の
ちょっと乱れたような関係を描きながら なにか言いたいことがあるんだろうと
読み進めて行きましたが 面白かったし読後感は悪くないものの 
おバカさんのわたくしには結論がわかんなかった(苦笑)

こんな感じで ドロドロとした一日を過ごした後
今度は サワサワした気分になるものも吸収してきました。
それはまた明日。


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