中学2年くらいから高校卒業するくらいまでの時期の愛読書、
私のほとんどがこれで形成されたかもというくらい
影響を受けたかも知れない。
学園紛争激しい頃、京都の大学に通っていた高野悦子さんという女子大生が綴った日記です。
当時私はまだ小学生でしたので、そういった活動には当然縁もなく
彼女が鉄道自殺した後出版された本で、知りました。
同じくらいの少女が綴る日々のこと、受験勉強、学生運動へのあこがれ、
自分がこれから経験していくであろうことが
時系列で書かれていたこの本は、
単純に「この人みたいになりたい」ではなく
自分がどんなふうに生きていきたいのか考える指針になっていました。
でも意外にこの本について友達と語ったこともなく
私が思っているほど他の人には受け入れられていない本なのかも?とおもっていました。
先日、メル友むーこさんと京都の話をしていたとき、
pさん「20歳の原点」とか…読んでるよね
というくだりがあり、付き合い長いけれど
この歳になって、彼女もこの本に影響を受けていたんだ と新たなる発見。
そしたら この新装版が出版されたとのこと。
若い読者向けに 当時の用語解説までつけて。
そして、もとの日記は大学ノートに横書きで書かれていたので
今回の出版では、それを尊重して横書きの出版物になるとのこと。
これを見たら、新装版…読んでみたくなりました。
初版のものは当然縦書きのもので、
そのころ読んでいても、多分横書きだったらずいぶん印象が違っただろうなと
私も思っていたので…。
当時は、日本語は縦書きで表わされるべきだ という風潮が
まだまだ強かったと思う。
新聞の「人脈記」では、高野悦子さんのお母様が取材を受けていて
当時は全く考えもしなかったご両親のことまで想いを寄せてしまいました。
| 二十歳の原点 (新潮文庫)高野 悦子新潮社 |
| 二十歳の原点 [新装版]高野悦子カンゼン |
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