中村みっちゃんの日記(旧赤ハチの日々)

赤いハチロクAE86でサーキット走ってます!サーキット車両製作をメインとするガレージ作業日記+佐賀県グルメ日記!

AE86という人気車

2021年12月14日 07時29分00秒 | 語り屋

少し長文です。

 

AE86という車は、だれもが手軽に触れる車。

だからいろんな人が思いもよらぬことをしている。

 

今回のお話は、最新コンピューターでの診断解析でなぜそのような値がでるかを考えることです。

コンピューターは出力と入力があります。入力信号から異常信号は受け取れますが、必ずしも信号元のセンサーに異常があるとは限らないのです。

例えばなんですが、ピストンが壊れていることをコンピューターの解析結果では教えてくれません。教えてくれるのはヒントなのです。

車という機械を製作するメーカーならば、故障する可能性が高い部分に異常信号を検知できる何かを取り付け修理する人に教えていくという考えで作っていくと思います。壊れにくい車作りはもちろんなのですが、物は壊れるということでの考えです。車のオーナーからしたら修理箇所を早く見つかるので修理時間が短くなり手元に早く帰ってくるから助かります。修理する人も助かります。このような考えはベストに近いと思います。

けどAE86という車は、メーカーが作り始めて35年も経過している車両です。メーカーが予測できていないことや、AE86人気でたくさんの人が触り、元の姿や中身ではないことが多いです。自分たちで触ることを批判するつもりはありません。個人的には自分の所有物なので、そのオーナーの価値観で楽しめればいいと思います。

そんなAE86と長年向き合っていると、こんな考えになります。

“だれが触ったかわからない“→”だれがどう触ったか考える“

予測もしないことが起きるのですが、長年の経験から、想定ができるようになってます。

これがなぜできるようになったのか。

私は、設計開発からモノを完成させるまでのプロセスがわかります。

作る人と修理する人は違いそうだけど、どのようにして作られているかわからないと、想定が難しいのです。

ただし感触や感覚が大事です。ただ感触や感覚だけではダメなんです。理解力や知識、そして数値で見れることです。コンピューター解析だけをしても感触、感覚、知識、理解力が貧しいと判断できません。

私が、相談する人の幅は広いです。機械工学、電気工学、物理学、材料力学、流体力学、整備士、板金屋、プライベータなど特にメカニズムに精通している人が多いです。

要は相談する人にはヒントしかもらえないので、要因は自分で考え理解して実行するのです。これが修理するときの考えだと思っております。

 

なぜ今回このようなことを書いたかというと、最近とある相談があり原因がわからず1週間程悩んでました。ほぼ解決したのですが、根本的な原因発見はオーナーさんが見つけました。得られた情報から推測し、だいぶ想定して取り組んだ案件でしたが私が思ってもみなかった原因でした。

私を信頼して相談してくれる方には最大限の考察でお答えしてますが、今回“わかりません”と言おうか考えました。実際のモノを見てはいなかったので難しい案件でしたが、予測はできたのではないかなと思います。正直まだまだ私は力不足だなと思いました。

原因がわかると、根本的原因を必ず確認しなければなりません。

直ってよかったと思う反面、次こそは、すぐ気づけるようになりたいな。

まあこれの繰り返しが経験や技術力というものになっているんでしょうね。