私がよくツーリングに持ち出すオプティマス111。
数人分のコーヒーを一度にわかせる実力と、
加圧式の安定感、パッキングしやすい形状などで、
ついついこのストーブを優先的に使用してしまいます。
ですがここ数回、出先の使用で不具合あがありました。
その不具合とはバルブ調整が効かなくなことで、
原因はクリーニングニードルの引っ掛かりにありました。
つまり、バルブ操作の際ニードルとスピンドルのギアの噛み合いがずれてしまい、
ある時はそのままハンドルが回らず、
またある時はニードルがつっかえてバルブが閉じられず、
いずれにせよ、火力が上がらなかったり、消火できなかったりと危険な状況。
(あ!もしかしたら、このストーブのもともとの火災の原因はここにあったりして?)
で、その原因を調べるべく何度もばらして組みなおしてみたりもしたのですが、
見た感じでは問題はないし、実際くみ上げ後の操作感も問題なし。
でも、ツーリング先でよくこうしたことが起こるので、
試しに組み上げた後、ストーブを激しく揺らしてみると、
そこで例の症状が!
つまり激しい揺れが原因か?
ということは、おそらくスピンドルとニードルがかなり微妙にずれていて、
静止時には問題なくとも、ある程度の振動で少しずれてしまうということなんだな。
その後、スピンドルとニードルのどちらに原因があるのか調べようとも思い、
別の111のものといろいろ組み合わせてみたもの、問題はなく、
問題が起こるのは、この組み合わせの時のみ。
本当に微妙に絶妙に相性が悪いのでしょうね。
そういうことで完全修理はあきらめて、
その都度セッティングしなおせばいいやとも思いましたが、
それはそれで、その都度ニップルを外さねばならず非常に面倒くさい。
それならいっそ…
ニードルなんて取っ払っちまえ!
以前復活させたジャンクのR1の時も取っ払ってやったしね。
そういや、このニードルって何か燃焼時に微妙な役割というか、
立ち位置というか、何とも言えない存在なんですよ。
実は前述のR1のほかにも、8R、123Rなどでニードル抜きを使用していたりするのですが、
感想としては、使用上特に問題は感じないし、
むしろプレヒート(余熱)時間が短縮できたような気すらしました。
これは単純に金属パーツが減るので、ヘッドへの熱の回りが早いから?
でもそうかと思うと、いつぞやの№2の時のように、
ニードルなしだと燃焼に安定性を欠くので、
ダミーをこしらえて放り込んだことも。
これは反対に金属パーツが減るので、蓄熱性が低下したから?
でもこんな小さなパーツで?と思うものの、
実際結果がそうなんだから納得するしかないのかな?
そんなわけで、この111もニードルレス仕様にしてみることに。
結果は?
炎上?!
いえいえ、実は
「余熱が少なくてもOKだよね~♪」
とか思っていつもよりアルコールを少なめにしたのがこの結果!
どうも、ごくシンプルなヘッド形状のR1,8R、123Rなどと違い、
そこそこボリュームのあるローラーバーナーでは、
ニードルの有無は余熱時間に対して影響しないようでした。
では、今度は燃焼の安定性はいかに?
そういうわけで、立ち上がる赤い炎を温かく見守っていると…
次第に炎は落ち着きだし。
気持ちの良いブルーフレーム(青炎)で安定燃焼。
この辺は動画でどうぞ。
というわけで、今回の結果からみると、
ローラーバーナーの場合クリーニングニードルがなくとも、
使用上はそう影響ないのかなとか思ったりしております。
でも、念のため掃除用のプリッカーを放り込んでおくとより安心ですね。
そんなこんなで、今後もこの赤い111はツーリングで活躍できそうです♪
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