製作当初、それなりの音がしていると思っていた0dbHyCAAですが、
今になって聞いてみると、少し不満が出てきましたのでヘッドホンアンプと電源を改修することにしました。
今回は12V用電源に手を加えてみました。
+電源仕様と-電源仕様があるのですが、とりあえず+電源を作ってみる事にしました。
原典では、かなり広い範囲の電圧可変となっていますが、せいぜい+12.0Vから
+15.5Vまで可変できると十分なので、若干実験する必要性がありましたが、
今回は自作基板を作って、あとは、部品を若干付け外しでテストできる手抜きをする事に
しました。
電圧範囲は、原典に書かれているので、おおよその値が分かりますが、
多回転半固定抵抗が手持ちで10KΩしかなかったので、こういう手間となりましたが、
この回路の癖も分かるので、実験は重要です。
中央右にジャンパーがありますが、これはどちらかにジャンパーピンを挿す必要があります。
左側はNon-NFBで、右がNFB仕様になるようでした。
ただ、トランスが手持ちのAC12Vしかないため、最大電圧に余裕がありません。
ということで最初は左側のNon-NFBにしてみることにしました。
予想どおりというか、無負荷では13.2Vの設定で0dbHyCAAを接続すると
360mAの負荷では12.85Vまで低下しました。
動作中も若干電圧がふらつく様子が見受けられましたが、個人的な感想では
スイッチング電源と大差ない感じを受けてしまいました。
明らかに大差があるはずなのですが、エージングしてみなければ違いが
分からないのかもしれません。
1週間ほど鳴らしたままにしてみました。
ううむ、と唸るばかりで違いを見出すことが出来ませんし、低域がフワフワではなく
揺れるような感じを受けて、あまり好みの音ではなくなってしまいました。
ということで、NFBにジャンパーを挿しかえてみることにしました。
電圧的にはNon-NFBのジャンパの時より1.2Vほど電圧が低くなってしまいました。
実は、似た電圧になるようにしてみようとしたのですが、多回転半固定抵抗の
GND側も切り替える必要があるのと、頻繁にジャンパを抜き差ししないので
原典どおりのままにする事にしました。
さて、電圧は流石にゆらぐ事がありません。
負荷を掛けてもほとんど変化なく、なるほどフィードバックが効いているのが
分かります。
音的には、かっちりとした印象を受けました。
ここらあたりは好みの問題なので、どうのこうの言うことではありませんが、
しっかりとした電源につなぐ事ができたという方が大事だと思います。