学会発表の翌日
25日(日)は、かつての在住・在勤の地でもある東京都小平市を訪れました。
新卒で就職した当時は、気象とは全く無縁の
半導体の設計エンジニアとしての日々を送っておりました。当時は何かと辛く厳しい環境だったという思い出が多かったのですが、今思うと「
あの厳しい日々に耐えてきたんだ」という
ある種の強烈な自信が今の自分の基礎になっているような気がします。
恐らく誰しも、
社会人デビューして実際の職場で様々な荒波に揉まれながら
「社会人」として成長していくものだと思います。私にとってその
荒波の地はまさしく「この地」だったように思います。
その意味では、自分にとっての
「野生の研究者」(←詳しい事は検索して下さい)としての
大切な原点であり、心の故郷と言っても良いでしょう。私は学会などで関東方面に行くと(状況が許せば)この地を訪れるようにしています。
JR新小平駅のホーム。久しぶりにやってきた・・・。この地に在住・在勤だった当時は、ここに戻ってくると「
無事に戻ってきた」という安堵感の反面、「
またいつもの辛い日々が始まるんだな・・・」という憂鬱な気持ちもちょっとありました。しかし、その日々が既に
遠い過去のものとなった今、改めてこの地に降り立ってみると、
すごく懐かしい感じです。
駅の周辺は所々建物やテナントが入れ替わっているようですが、雰囲気は余り変わらないようです。行きつけのラーメン屋さんが無くなっていたり、コンビニエンスストアがちょっと場所をシフトしたり・・・その一方で行きつけの床屋さんが未だ健在だったのを見た時は、正直嬉しかった。
この地に移ってきて間もない頃は、職場と社員寮の往復だけで、余暇は基本的に業務知識に関する勉強時間でした。この公民館のロビーの空いている席に座って、一人静かに専門書を読んでいました。その時の書籍は、退職する際に同期だった同僚に全部あげちゃいました。
公民館のすぐ横にある図書館。気象に関する本もそれなりに充実していました。境界層に関する資料が役に立った思い出があります。その他にもビジネス書を読んでいた記憶が微かに・・・。
駅から少し歩いてみると、缶飲料の自販機を見つけました。それにしてもこの価格設定、凄すぎる。
消費税8%のこの御時世にこの価格で元が取れるんだろうか?
さらに進んで行くと、行きつけのデニーズとドンキホーテ。デニーズは週末に、たまに外食しようと思い立った時に行きました。24時間営業なので、早朝に行って
気分だけでも豪華な朝食を堪能しました。ドンキは日常の雑貨を買いました。色々見ているだけでも楽しい場所でしたね。
そしてこちらは行きつけの家電量販店。冷蔵庫やデジカメなどを購入しました。ふらっと立ち寄っても色々な最新機器を見るのが楽しい場所でもありました。
さて、
当時住んでいた社員寮の場所へ向かってみると・・・そこにはかつての面影は無く、住んでいた社員寮は
既に無く、住宅が数件並んで立っていました。時の流れを強く感じた瞬間です。
続いては
西武鉄道・青梅街道駅のホームにやってきました。
週末の旅(外出)はいつも、先の
JR新小平駅かこちらの私鉄の駅のどちらかが出発駅になります。この週末の旅が当時のささやかな楽しみでありました。
このホームの向かって右を向けば、
国分寺方面に向かいます。
一方、左を向けば
萩山方面に向かいます。
さて、
萩山駅に着きました。私が居た頃はこんなに立派な外観ではなかったのですが・・・少しずつ変わっているようです。駅周辺も微妙に変化しているので、ちょっと道に迷ってしまいました。
そして見つけたのがこちらです。この建物の中に
萩山図書館があります。日曜日の朝に、この図書館に通って、奥にある読書スペースの机で気象力学の勉強をしていました。数年ぶりに訪れたところ、その机は今も現役で、図書館の雰囲気も当時のままでした・・・。
再び、萩山駅のホームです。今度はこのまま西武新宿線・
小平駅へ向かいます。
小平駅の改札を経て出口から外を覗くとこんな光景が。これは、小平市のマークでしょうか?
反対側を見てみるとタクシーやバスが並んでいますね。
道路の向こう側に渡って、駅の方を見るとこんな感じです。土曜日の夜は自転車に乗って、この辺に来ては駅周辺の夜景を眺めたものです。何となく・・・この辺の雰囲気が好きだったのです。駅の近くには交番があり、その隣には本屋さんがあります。当時の本屋さんが今も続いている様子を見た時には、感動しました。
今度はいよいよ
国分寺駅です。国分寺駅のこの写真側には大きなビル(1Fはパチンコ?)が建っていましたが、今回久々に訪れたら、ビルごと更地になって新しい建物の建設準備中のようでした。また、行きつけで、いつもビジネス書を購入していた本屋さんが、今ではドラッグストアに様変わり・・・。
国分寺駅0番ホーム(西武線)。この駅でいよいよ
中央線に乗り換えて東京へ向かい、その後、
上越新幹線「とき」号に乗って戻ってきました。