計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

入社式の季節ですね

2006年04月04日 | 気象情報の現場から
 ようやく年度末の事業成果報告書類が仕上がってきました。改めて書類を見てみると1年間の技術開発の成果が形となった事を実感できます。最終目標から見ればまだまだ第1段階突破した所ですが、入社してからのこの1年、本当に計算シミュレーションで駆け抜けた1年間でした。そして今、階段で言う所の踊り場に差し掛かったような気がします。これからはもう少し視野を広く持っても良い、と言う気持ちの余裕も出てきました。さらに局地気象データの解析や応用範囲に関する情報なども分析していこうと思っています。

 さて、昨日は入社式(入学式)が全国各地で行われたようですね。私の場合、今の会社には1年前に入社したわけですが、入社式はありませんでした。ごくフツーに入っていきました。この時期は花粉症シーズンと言う事もあり「何だ花粉症かよ~・・・」というのが社長訓示だったような・・・(爆)入社式なるものも無く、そのまま引越しタイムになりました。

 それはさておき、新卒で入社した会社(前職)の場合は新入社員が確か14~15名程度で、私が何と新入社員代表の答辞を読み上げました。生憎、風邪気味だったこともあり、鼻水がたれそうで・・・それはヒヤヒヤものでした。入社式が行われた日の午後から導入研修が始まり、約1週間続きました。その後、配属が発表されたわけですが、この会社は半導体部品の製造業。基本的に入社後6ヶ月間は製造現場でのライン実習・・・のはずだったのですが、例外的に製品設計部門に配属の技術者は実習免除で速攻での配属になりました。

 私の配属はLSI設計部門だったので、配属発表後に部門の上司に連れられて職場へと出向きました。そこで世間話をして、席を案内されて周囲の先輩方から職場での生活の様子の説明を受けました。この時点では地元=地方(田舎)の会社だったこともあり、のんびりとした雰囲気の下で、OJTによる研修を受けていたのでした。この頃が一番充実していました。ちなみにこの当時、既に気象予報士資格は取得していましたが、その事は伏せたまま、ひたすら半導体設計者としての道を歩むつもりで居りました。ましてや、当時の私にとっては、Navier-Stokes方程式を解こう等とは夢にも思っておりませんでした。

 暫くして・・・ふとした事から実際に計算流体力学の勉強(独学)を始めたのは、学校を修了した後です(学生時代の専門は計算バイオメカニクスでした)。それから、ずっと独学による研究を続けて、今の会社に転職して1年経って、今に至ります。それにしてもこの1年で膨大な数の技術資料を書いてきました・・・。これらを全部纏めたら計算流体力学の入門的な教科書が書けるかもしれません。でも、教科書を書くのは面倒なので、まずは局地気象シミュレーションの実現とビジネスモデルの構築が先ですね。
コメント
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