業者に依頼していた大論文の製本が届きました。さすがにこれまでの集大成だけあって分厚いです。この1冊に、これまで研究してきた解析理論や種々の離散化手法が盛り込まれているので、研究成果報告書でもあり備忘録でもあり熱流体解析ハンドブックでもあるのです。それに星の数ほど存在した関係資料も体系付けて統合されましたので、スッキリしました。
私達の気象ビジネスも大きく発展していくと思いますが、そうなるといずれ若い気象技術者を採用する曲面が出てくるかも知れません。そのような時代においても、このハンドブックを一冊読めば一通りの知識水準に達する事が出来るわけです。いきなり小難しい専門書を何冊も読破するのは大変骨が折れるものです。まずはこの1冊を読めば、計算気象の専門基礎知識は把握できる筈。これで導入研修は終了!と言うわけです。
タイムマシンがあったなら、数年前の自分自身にこの一冊をプレゼントしたい位です。当時読み込んだ、どの専門書よりも分かり易く敷居が低いと思うから。あの当時のζ‐ψ法で2次元キャビティ流れを初めて再現できた時の喜びは今でも覚えています。確か・・・2001年の11月初旬の事です。あれから5年が経ち、今では熱輸送を伴った3次元乱流数値シミュレーションを高次精度有限差分スキームを適用して、実際の地形条件や大気場を模擬して本格的な解析を行っているわけです。
今振り返ると、あの頃は半導体設計に従事していたので、気象の研究に注力できたのは週末だけでした。その限られた時間と知識と技術の中で、アイデアを最大限に振り絞り、独自の数値シミュレーション技法を探求していました。いつの日かその格闘が報いられる日を夢見ながら・・・。
さて、前職の導入研修を語る上で欠かせないのが、泣く子も黙る「半導体基礎技術講座」略して「半基礎」です。これは主に技術系の新入社員に半導体技術の基礎理論を約半年に渡って講義するものです。本社も子会社も技術系は全員です。設計編・製造編・プロセス編・・・等々、様々な関連技術分野の講義が週2~3日行われ、各分野の講義が終了すると共に試験が行われます。しかも、大学の試験のように単位認定があり、不合格の場合は翌年も再受講が義務付けられるというものでした。でも・・・結局試験の結果が知らされることはありませんでした。まあ、再受講の必要が無かったと言う事でしょう。この他に年に1回「設計競技会」という名の半導体グループの全社一斉試験が行われました。技術知識を正しく理解しているかどうかのマークシート試験です。これらのテキストは20冊程度に及び、膨大な量がありました。当時は業務に追われながらも勉強したものですが・・・今となってはほとんど忘却の彼方。ちなみに事務系所員は「事務競技会」、技能職には「技能競技会」という試験があるようです。今もやってるのかなあ・・・。
今の会社だったら「気象予測基礎技術講座」であったり「予報競技会」になるのでしょうかねぇ。でも・・・「気象予測基礎技術講座」は気象予報士試験で振り替える事が出来ますし、「予報競技会」については一人一人の専門分野や技術・経験が異なるので統一試験はナンセンスと思われます。それよりも各自が問題意識を持って、自ら勉強するなり、研修を受けるなりしてスキルアップを図って行かなければなりません。私が今回、大論文を纏め上げたのも勉強の一環を兼ねています。
年末年始を間近に控え、計算気象技術の研究が新たな段階へと進んだのだ、という現実と向き合っています。
私達の気象ビジネスも大きく発展していくと思いますが、そうなるといずれ若い気象技術者を採用する曲面が出てくるかも知れません。そのような時代においても、このハンドブックを一冊読めば一通りの知識水準に達する事が出来るわけです。いきなり小難しい専門書を何冊も読破するのは大変骨が折れるものです。まずはこの1冊を読めば、計算気象の専門基礎知識は把握できる筈。これで導入研修は終了!と言うわけです。
タイムマシンがあったなら、数年前の自分自身にこの一冊をプレゼントしたい位です。当時読み込んだ、どの専門書よりも分かり易く敷居が低いと思うから。あの当時のζ‐ψ法で2次元キャビティ流れを初めて再現できた時の喜びは今でも覚えています。確か・・・2001年の11月初旬の事です。あれから5年が経ち、今では熱輸送を伴った3次元乱流数値シミュレーションを高次精度有限差分スキームを適用して、実際の地形条件や大気場を模擬して本格的な解析を行っているわけです。
今振り返ると、あの頃は半導体設計に従事していたので、気象の研究に注力できたのは週末だけでした。その限られた時間と知識と技術の中で、アイデアを最大限に振り絞り、独自の数値シミュレーション技法を探求していました。いつの日かその格闘が報いられる日を夢見ながら・・・。
さて、前職の導入研修を語る上で欠かせないのが、泣く子も黙る「半導体基礎技術講座」略して「半基礎」です。これは主に技術系の新入社員に半導体技術の基礎理論を約半年に渡って講義するものです。本社も子会社も技術系は全員です。設計編・製造編・プロセス編・・・等々、様々な関連技術分野の講義が週2~3日行われ、各分野の講義が終了すると共に試験が行われます。しかも、大学の試験のように単位認定があり、不合格の場合は翌年も再受講が義務付けられるというものでした。でも・・・結局試験の結果が知らされることはありませんでした。まあ、再受講の必要が無かったと言う事でしょう。この他に年に1回「設計競技会」という名の半導体グループの全社一斉試験が行われました。技術知識を正しく理解しているかどうかのマークシート試験です。これらのテキストは20冊程度に及び、膨大な量がありました。当時は業務に追われながらも勉強したものですが・・・今となってはほとんど忘却の彼方。ちなみに事務系所員は「事務競技会」、技能職には「技能競技会」という試験があるようです。今もやってるのかなあ・・・。
今の会社だったら「気象予測基礎技術講座」であったり「予報競技会」になるのでしょうかねぇ。でも・・・「気象予測基礎技術講座」は気象予報士試験で振り替える事が出来ますし、「予報競技会」については一人一人の専門分野や技術・経験が異なるので統一試験はナンセンスと思われます。それよりも各自が問題意識を持って、自ら勉強するなり、研修を受けるなりしてスキルアップを図って行かなければなりません。私が今回、大論文を纏め上げたのも勉強の一環を兼ねています。
年末年始を間近に控え、計算気象技術の研究が新たな段階へと進んだのだ、という現実と向き合っています。