計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

七夕はとっくに過ぎました・・・

2009年07月13日 | 気象情報の現場から
 ブログを書いていて便利だと思うのは、例えば、ふと「去年、一昨年の今頃は何をしていたか」を直ぐに検索できる事です。昨年の今頃は、ほぼ内定していた大学研究員としてのプロジェクト勤務に備えて専門知識の勉強に励んでいました。このプロジェクトも無事成功に終わりました。
 
 一昨年の今頃は、それまで続けてきた山形の計算シミュレーション研究がCAMJから表彰された事を受けてCAMJ東北支部の例会の場での話題提供を行いました。この研究が翌年11月の仙台での気象学会デビュー戦や、さらに翌年(=先般)の学会誌「天気」への掲載記事へと発展していく事は、当時は予想だにできませんでした。

 では、今は何をしているのか・・・。

 新たな事務所で新たな気象情報コンテンツの企画・立案や計算シミュレーション解析技術のR&D等を進めております。一口に「シミュレーション」と言っても「熱流体数値モデル」に限ったものではありません。詳しい事は、現段階では公の場に書く事はできませんが、着実に歩みを進めています

 最近、色々な意味で局地気象特性の解明と把握の重要性を、あらためて感じています。気象の動きを「予報」するのみならず、気象の影響をマネジメントする全ての分野において大なり小なり必要になると感じています。この局地気象の特性を解明し、その知見を如何にユーザにとって使いやすく判りやすい形で提供できるか、またその応用において如何にして問題解決の支援を行う事が出来るのか、が大きな課題となります。

 気象そのものの知識も去ることながら、気象データの解析手法やその結果をどのような場面で活用していくか、と言った部分に対する知識と理解を深める必要があります。それはすなわち、気象の専門知識は勿論の事として、その応用分野についてまでも幅広い知識を勉強し、探求していく必要があると言う事です。そして、勉強や探求の成果を新たな気象情報コンテンツや気象ソリューションの形に具体化していかなければなりません
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