冬型の気圧配置の場合は、日本海上の等圧線に注目します。等圧線の走向が縦に並んでいるか、横に傾いているか、それとも「く」の字状に折れ曲っているかによって、雪の降りやすい場所も変わります。
日本海の等圧線が縦縞になると山沿い中心となる一方、等圧線が「く」の字状になると後述の日本海寒帯気団収束帯の影響で平野部でも大雪となることがあります。
ラ・ニーニャ現象は太平洋赤道域の東部~南米沿岸で海面水温が低くなる現象です。熱帯の対流も西側にシフトし、その影響は中緯度の偏西風にも伝播するため、上空の寒気も日本付近に南下しやすくなります。
また、負の北極振動は、北極付近に蓄積された寒気が周囲に向かって放出される状態で、日本付近でも強い寒気の南下が起こりやすくなります。従って、ラ・ニーニャ現象の状況下に負の北極振動が加わると、非常に強い寒気が南下しやすくなります。
さらに、朝鮮半島北部の山脈によって寒気流が二分され、日本海上で合流する際、日本海寒帯気団収束帯が形成されます。天気図上では「く」の字状の等圧線となります。この折れ曲りを結んだ線に沿って雪雲が大群を成して押し寄せるようなものです。
一つの例として、上記の3つの条件が重なった2018年の1~2月の新潟県の場合を挙げると、平野部を中心に大雪に見舞われました。平年の降雪量と比較すると一目瞭然です。
日本海の等圧線が縦縞になると山沿い中心となる一方、等圧線が「く」の字状になると後述の日本海寒帯気団収束帯の影響で平野部でも大雪となることがあります。
ラ・ニーニャ現象は太平洋赤道域の東部~南米沿岸で海面水温が低くなる現象です。熱帯の対流も西側にシフトし、その影響は中緯度の偏西風にも伝播するため、上空の寒気も日本付近に南下しやすくなります。
また、負の北極振動は、北極付近に蓄積された寒気が周囲に向かって放出される状態で、日本付近でも強い寒気の南下が起こりやすくなります。従って、ラ・ニーニャ現象の状況下に負の北極振動が加わると、非常に強い寒気が南下しやすくなります。
さらに、朝鮮半島北部の山脈によって寒気流が二分され、日本海上で合流する際、日本海寒帯気団収束帯が形成されます。天気図上では「く」の字状の等圧線となります。この折れ曲りを結んだ線に沿って雪雲が大群を成して押し寄せるようなものです。
一つの例として、上記の3つの条件が重なった2018年の1~2月の新潟県の場合を挙げると、平野部を中心に大雪に見舞われました。平年の降雪量と比較すると一目瞭然です。