計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

師走の強い寒波

2020年12月20日 | 気象情報の現場から
 北極振動は、北極付近と中緯度の地上気圧が互いに変動する現象です。正の北極振動は、北極付近に寒気が蓄積されるため、寒気の南下が起こりにくくなります。一方、負の北極振動では、北極付近に蓄積された寒気が周囲に向かって放出されるため、日本付近でも強い寒気の南下が起こりやすくなります。



 米国海洋大気庁のWeb(URLは下記)では、北極振動指数(AO Index)が公開されています。この指数は11月中は正偏差でしたが、12月に入ると負偏差に転じ、11日以降は負の傾向がより顕著になりました。負の北極振動は北極付近から寒気が放出されるパターンです。

https://www.cpc.ncep.noaa.gov/products/precip/CWlink/daily_ao_index/ao_index.html
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