アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

失われた占星術の技法-1

2022-11-18 21:17:46 | 占星術  (冥想法6)neo
◎アナレタ(殺人星) Anaretaなど

占星術でもって真剣に自分の運命を問うならば、まず寿命を知りたいと思うものだ。次に今生で永遠の命に出会えるかどうか、つまり悟りを開けるかどうか。この2点について最近の占星術は古いノウハウを喪失したためか、世相がそうなってしまったためか関心が薄い。世相とは闇を徹底して避けるアポロン型文明の特徴のことである。

そうしたポイントについて、昔はしっかりと対処していただろうと思われる形跡がある。それが最近の占星術では使われなくなったノウハウ群である。

たとえば寿命関連。
『アナレタ(殺人星) Anareta
死を意味する惑星。ギリシア語の「破壊者」に由来し、出生図でどのような死を迎えるかを示す。
肉体的な死に関わり、チャート上にはひとつしかない。
さまざまな計算方法があるが、ふつうは出生図でもディレクションでも、ヒュレグと不利なアスペクトをなす惑星である。
サインの29度がアナレタの度といわれている。』
(図説 星の象徴事典/キム・ファーネル編著/東洋書林P013から引用)

『ヒュレグ(寿命星)Hyleg
寿命を決定するのにもちいられた。「命を与える者」という意味で、寿命に影響する位置にある惑星のことをいう。五つの伝統的なヒュレグは、太陽、月、アセンダント、中天、そして幸運の座である。

もちいるべきヒュレグは品位の高さによって選ばれる。誕生直前の新月あるいは満月をもちいる占星術師もいる。昼の出生には太陽が、そして夜の出生には月がもっともふつうにもちいられる』
(上掲書P193から引用)

『アルココーデンAlcocoden/Alchochoden
寿命を決める惑星。「年を与える者」という意味で、人の寿命を表わす。中世の占星術で広くもちいられた。ふつうヒュレグ(寿命を決める位置、あるいはその位置にある惑星)の度のアルムーテン(感化力の一番強い惑星) である。現代の占星術では死亡日を予言することはあまりないので、使われることはまれである。』
(上掲書P19から引用)

これらあのノウハウが使われなくなったのは、ひとつには最近の占星術者の技量が落ちたということではなく、人間の進化の結果、ホロスコープに問うまでもなく、自分の運命も、自分の限界も、自分のなすべきことも、自分の日々犯している罪深さも、皆内心は知っているということもあるように思う。

天津金木や、筮竹やホロスコープを用いずとも、守護神に問わずとも、前兆は我が七つの身体が承知しているという側面もあるのだと思う。

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