アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

小爆発と大爆発

2022-12-09 07:04:10 | 覚醒のアーキテクチャー
◎小悟何回、大悟何回

小悟は小爆発で、大悟は大爆発。悟りの事を爆発という表現をとるのはチベット密教とOSHOバグワン。
OSHOバグワンは、小爆発は、一瞥、見性、見仏、見神、見道のことだが、それを何回繰り返しても後戻りするので、大爆発でなければいけないと強調する。大爆発とはジャンプアウトであって、小爆発とは連続していない。

禅の十牛図で言えば、第三図の見牛を何回繰り返しても、自分が残っているので、大爆発である第八図の一円相には届かない。第七図忘牛存人と第八図の一円相=人牛倶忘は、図としては並んでいるが連続はしておらず、垂直ジャンプを求められるのだ。

顕在意識と顕在意識の隙間には、牛であるニルヴァーナを見ることができる。注意深い人ならくしゃみの際にも見れるし、意識レベルが低下すれば、想念と想念の間にも見ることができ、ヴィパッサナーなら呼気と吸気の間にも見ることできる。だが、それは小爆発にすぎない。見ている自分を残しているから。

世の中には、小爆発である見仏見神をしただけの人物が、来日したり、私は悟ったとして師匠をやっていたりするのだが、彼らは見ている自分を残しているので、後戻りする可能性がある。

ケン・ウィルバーは、目覚めている時間帯だけに起きる見性から、自己が完全に死んでしまって睡眠中でも窮極を意識する状態に進むのに20年かかった。要するに見牛から、人牛倶忘まで20年かかったのだ。小爆発から大爆発まで20年かかったのだ。

白隠が、小悟何回、大悟何回と言っているが、それは本当に大悟だったのだろうかと思う。
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