◎第一身体のシンボルとしてのシーシュポス
(2010-11-20)
ギリシア神話によると、巨人アトラースとニンフのプレーイオネーの間には、プレイアデスの7姉妹(アステロペー、メロペー、エーレクトラー、マイア、ターユゲテー、ケライノー、アルキュオネー)があった。
このうち、マイア、エーレクトラー、ターユゲテーは、ゼウスと交わって子を産んだ。特にマイアは長女であって、ヘルメスの母となった。
ケライノー、アルキュオネーは海神ポセイドーンと交わって子をなした。
ステロペーは、軍神アレスと交わってオイノマオスを産んだ。
メロペーは、ただの人間であったコリントスのシーシュポスと結婚したので、天上の星座に加えられることはなかった。
シーシュポスは、冥界で、一個の巨大な岩(太陽を暗示する)を山頂までころがし上げ、もう一息で山頂に着こうとするところで、無情にも岩の重さでシーシュポスは押し戻され、岩は斜面をころがり落ちる。彼はその都度これをやり直すのである。これは救いがない。
人間である以上は救いがないので、シーシュポスは人間のシンボルである。そして滅びを繰り返すので肉体(第一身体)のシンボルでもある。
7つの星をチャクラに当てるのは、破軍星などの北斗七星に当てるものが知られているが、ギリシャ神話では、プレアデスに当てたようだ。第二身体以上は、星座として天体に揚げ、肉体でないことを暗喩する。