◎ジェイド・タブレット-10-7
◎垂直上昇への仕掛け-7
◎すべてを失う自我の死
死のプロセスは8段階あって、前半は肉体レベルのイベントで、後半は微細身(エーテル体、アストラル体)のイベント。8段階終了後に見神、見仏イベントが発生する。そこから、ニルヴァーナに至るかどうかはまた別の話。
留意すべき点として、次のポイントがある。
1.肉体死とは、脱身(肉体からの離脱)の一種だが、悟らない(ニルヴァーナに至らない)ケースでは、アストラル体で離脱する。
2.肉体死においてメンタル体から離脱するケースでは、悟ることができる(神人合一、ニルヴァーナに至る)。ただし、メンタル体からの離脱と悟りは、同義ではない。
3.悟りとは、自我の死のことでもあるが、自我の死には短時間の呼吸停止、脈拍停止があるようだ。
4.自我の死とは、自分が死ぬことだけでなく、宇宙も死ぬ、社会も死ぬ、財産も家族も名誉も失われること。
5.自分の死と他人の死は全く異なる。なぜなら他人が死んでも、宇宙が死ぬわけでもなく、社会も死ぬわけでもないからである。他人の死への思い入れもほどほどに。だが、他人の死が悟りのきっかけになったケースはわりにある。
6.意識、無意識という事で言えば、意識は生の世界、無意識は死の世界。呼吸停止、心拍停止して、耳元で大声で「意識をはっきりしろ、意識をしっかり持て」(チベット死者の書)とどなるのは、無意識のままでは、肝心要の神仏との出会いに気がつかないからである。
以下に示す死のプロセスは、チベット死者の書本体にはなく、付属文書の方にある。私は「ダライ・ラマ 死と向き合う智慧/地湧社」の死のプロセスで参照している。