「ブラックスワン」を見てきた。
主演はナタリー・ポートマン
この映画でアカデミー主演女優賞を獲った。
白鳥の湖の主役に抜擢された若いバレリーナ、ニナは白鳥の演技は申し分ないが、黒鳥の演技ができないと指摘され、悩む。
優等生の白鳥が黒鳥になるためには、たがにはめて押さえつけていたほんとうの自分を開放しなければならないのだが、どうすれば良いのかわからない。
悩みに悩んでだんだん妄想の世界に入って行ってしまうのだが、それがかなり怖い。
公演初日、ニナは、ほとんど妄想の中で見事な黒鳥に変身、その舞いは、観客、スタッフ、すべての人を魅了する。
そして、万雷の喝采の中、白鳥に戻ったニナの「完璧」というつぶやきで幕が下りる。
美しくて、ショッキングで、哀れだ。
見終わって、一緒に行ったお友達と最初に交わした会話は、
「娘を外に出してよかったね~」
「ほんと、そう思うわ~」
だった。
ところで、ナタリー・ポートマンってオードリー・ヘップバーンに似ているような気がする。
眉と目元が特に
全身でバレエを踊る場面のほとんどが、吹き替えだという疑いがあるらしいけれど、それはそうでしょうね。
どんなに頑張ったって、数ヶ月の特訓であれだけ踊れるはずがないもの。
もしできるのなら、「プロのダンサーって何なの?」ということになってしまう。
だけど、そんなことは関係ない、演技はスゴイ!
そうそう、全盛期を過ぎて、バレエ団を追われた元プリマを演じていたのがウイノナ・ライダーだったのは、ちょっと驚き。
自殺未遂のあとの落ちぶれた姿は、まさに汚れ役、「よくやった、えらい!」と褒めてあげたくなった。
ヴァンサン・カッセル、老けた。
来週、もし行けたら、「八日目の蝉」を見に行く予定