昨日、母を連れてお買い物に行った。
いつも行く大型スーパーで、少し早いけれど、母の日のプレゼントを買うつもりだった。
数年前から、母の日のプレゼントはエプロンということになっている。
これは母の希望なのだ。
「エプロンなんか、母の日じゃなくてもいつでも買えるでしょう」と思うけれど、それがそうでもない。
母の理想のエプロンは、軽い生地で、丈はあまり長くなく、後ろ部分がたっぷりあってお尻まですっぽり隠れるタイプ。
早い話が、襟ぐりの大きく開いた、薄手のジャンバースカートのイメージだ。
ところが、見た目はそれほどとも思えないのだが、母のウエスト周りは結構すごい
タイヤ2本分くらいの贅肉に覆われている。
そうなると、着れるものというか入るものが、ふだんの品揃えの商品では、見当たらない。
普通の胴回りの人用はたくさんあるけれど、LLサイズはほとんどないのだ
それが、母の日が近くなってくると、わずかながらも出回ってくる。
やはり必要としている人が結構いるのだろう。
だから、ここぞとばかり、母の日のプレゼントとして買っているのだけれど、色や柄がどうのと言っていられない。
わずかな種類の中から選ぶしかない。
母が「あら、素敵!」と広げてみるエプロンは、どれも一目瞭然、母の胴回りには幅が足りないのだから。
「母さん、いい加減おのれを知りなさいよ」と、口に出しては言わないが、「見るだけ無駄なのに・・・」と、ため息をついてしまう。
20分ほどもあれこれ見て、母が選んだのは、黒白チェックの地にポケットにうさぎのついた1枚と、グリーン系縞柄で、猫がついた1枚。
「動物がついているのはあんまり好きじゃないんだけど・・・」と、気に入ってはいないようだけれど、仕方がない。
その2枚もいれて、3種類のデザインしかなかったのだから
「太るということは健康に悪いばかりじゃなく、思いがけないところで不便だな~」と、毎年 思うのだ。