諺に「一月往ぬる、二月逃げる、三月去る(いちげついぬる、にげつにげる、さんげつさる)」があります。
これは、正月から三月までは行事が多く、あっという間に過ぎてしまうことを、調子よくいったものです。
この諺通り 、本当に1月から3月は経つのが早く感じられ、令和2年は早くも1/4が過ぎ去りました。
しかし、一日の長さは今も昔も、また季節や年によって変わるものではなく、更に、時間も老若男女を問わず万民に平等に与えられています。
それだけに僅かな時間も無駄にすることなく、一日一日を有意義に、そして有効に活用しなければいけません。
時間を有効に活用と言えば、子供の頃、次の漢詩を習ったと思います。
少年易老學難成(少年老い易く学成り難し)
一寸光陰不可輕(一寸の光陰軽んずべからず)
未覺池塘春草夢(未だ覚めず地塘春草(ちとうしゅんそう)の夢)
階前梧葉已秋聲(階前の梧葉(ごよう)己(すで)に秋声)
(語訳)
少年が年老いていくのはあっという間だが、 学問がモノになるのは大変難しい。
だから、わずかな時間も惜しんで一生懸命に勉強すべきなのだ。
春に池のほとりに草がゆらぐのを見ながらうつらうつらと夢を見ていたかと思うと、
庭先のアオギリはもう秋の気配を帯びている
これは中国南宋の儒学者・朱熹(しゅき:朱子 1130年~1200年)が詠んだとされています。
「一寸の光陰軽んずべからず」(わずかな時間も惜しんで一生懸命に勉強すべき)と詠んでいるように、例えわずかな時間でも無駄にすることなく、一日一日を大切に、そして有意義に過ごし、悔いのない毎日を過ごしたいですね。