先日、野草のサギゴケの花を取り上げましたが、今日も野草をご紹介します。
今、畑のあぜ道には「オオ(大)イヌノフグリ」があちらこちらに咲いています。
オオイヌノフグリ(大犬のふぐり)はオオバコ科クワガタソウ属の越年草で、3~5月にかけて、コバルトブルーの小さな花を咲かせます。
花弁には紫色のスジが入る雑草で、とてもかわいい花です。
この花は俳句では春の季語となっており、高浜虚子はコバルトブルーの花を星屑に見立てて、まるで夜空に星がまたたいているようだと詠んでいます。
「犬ふぐり 星のまたたく 如くなり」 虚子
・畑の畦道に群生しているオオイヌノフグリです。
虚子が詠んだように、まるで星が瞬いているような、小さなブルーの可憐な花です。
この花はヨーロッパから西アジアが原産の帰化植物で、明治時代中期に渡来し、日本では北海道から九州まで各地で見られるようです。
直径1センチほどの小さな花ですが、コバルトブルーの花弁はとても美しく、畦道で踏みつけるのが可哀そうなくらい可憐に咲いています。
花は受粉を媒介してくれる虫が活動を始める気温15度以上の春に合わせて開花します。
日が昇ると開き、夕方にはしぼみますが、翌日はまた開いて連続3日咲き続けます。
名前の由来は、秋にできる小さな実の中央のくびれた形が犬のふぐり(陰嚢)に似ていることから、日本の植物学者の父と言われている牧野富太郎が命名しました。
・これが名称の由来となったイヌフグリの実です。(ネットより)