らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

虹の誕生から消滅まで

2021-02-11 | 家庭菜園

一昨昨日(さきおととい)の8日午後4時50分頃のことです。
小雨が降り出したので、畑からの帰りに車のところまで行くと、正面の空に薄く虹が出ているではありませんか。
全体がグレーの雨雲に覆われていたことや、太陽が沈む前の黒い雲間から差し込む弱い光の関係からなのか、虹のアーチの左側だけが薄く立っていたのです。
直前から小雨が降り続いていたことから、この虹は生まれた直後だったのかも知れません。
最近では虹を見ることがなく、この弱々しい虹でも、珍しい現象だったので撮影してご紹介することにしました。

・この画像がアーチの左側だけが出現した虹です。


そのままな暫く眺めていると、薄いアーチが次第に右側に伸びていき、薄いながらも虹らしくなりました。

・1~2分すると、薄い虹のアーチが出現してきました。


虹を出現させた太陽光は、黒い雲に覆われていたので弱かったのでしょう。
今にも消えそうな弱々しい虹のアーチでした。



その薄くて弱々しい虹が1~2分見えたでしょうか、次第にアーチの左側が消えていき、右側部分がかすかに見える程度となりました。

・右側に少しだけ残る、消滅寸前の虹のアーチです。


そして、黒い雲に太陽が隠れると虹も消えてしまいました。
その間、僅か5分前後の出来事でしたが、はかない虹の一生をつぶさに見せてもらいました。

「虹の原理」
虹の原理は皆さんご承知のことと思いますが、簡単に説明しておきます。
雨の後にできる虹は、大気中に浮かぶ水滴と太陽光によって発生します。
光は水滴にぶつかると「屈折」して水滴中に入り、そこで「分散」して7色に分かれ、色ごとに内面で「反射」して、再度水滴表面で屈折して出ていき、虹となります。
つまり、虹が7色に見えるのは、水滴中を通った太陽光が7色に分解されているからです。

屈折は光の波長にによって異なります。
虹で見えている色は人間の眼で感じることのできる可視光線(太陽の光)の色で、色は赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の順に並んでいます。
赤が最も長い波長であり、紫が最も短い波長です。

以上のように、虹が見えるのは、太陽の光が水滴を通りそれぞれの波長に分散されるから、ということになります。

「虹を見るための条件」
虹を見るためには下記のような条件が必要です。
①空気中に水蒸気(水滴)があること
②晴れていること
③太陽に背を向けること

なお、太陽の光が水平に近い角度で水滴に差し込むと大きな虹が、太陽の高さが高いと小さな虹が見えます。
更に、人の目に対して太陽から42度の角度にある水滴はアーチ型に位置している為、虹もアーチ型に見えるのだそうです。

「虹を出現させてみよう」
晴れた日に太陽を背にして、庭でシャワー状態の散水をしてみてください。
虹が発生します。