大阪南部の熊取地方は昨日、一昨日と真冬並みの寒さとなりましたが、それまでは4月中旬を思わせる陽気でした。
当地では2月中旬から下旬にかけてジャガイモの植え付け時期となりますが、この陽気のため、地元の農家を始め菜園仲間の人たちは殆どが植え付けを終えていました。
そのようなことから、先日、我が家でも慌てて植え付けをしたところです。
「私の作業手順」
「畝」
植え付ける畝は秋の収穫から遊ばしていた3畝に、1週間ほど前に肥料をすき込んで準備しておきました。
「種芋の準備」
種芋は1月に農協で購入し、植え付けの2~3日前に1片の重さが30g~60g程度で2~3個の芽がつくように出来るだけ縦に切ります。
そのまま、切り口がコルク化するまで、新聞紙の上で乾かします。
今年は、きたあかり3㎏、メークイン1㎏、十勝黄金1㎏を準備しました。
・30g~60gに切って乾かした種芋です。
「植え付け」
幅70cmの畝に深さ10㎝程の溝を2列に掘り、その溝に種芋の切り口を下にして、株間30㎝で千鳥掛けに植え付けます。
なお、切り口を上に向けると断面に水が溜まるなどして芋が腐りやすくなります。
・種イモを30センチ間隔に置いたところです。
種イモを囲うように4か所にショベルで隙間を作り、化成肥料を一握りずつと種芋の間にも一握り施します。
・種芋の周り4か所と種芋間に化成肥料を施したところです。
植え付け後、土を戻して畝を作り直し、マルチ用の黒いビニールを張ります。
昨年まではイチゴに使用していたマルチを再利用していたのですが、生長するにしたがって芋が土から露出して、開いた穴から光に当たって緑色に変色していたことから、今年は新しいマルチを使用することにしました。
「緑色に変色した芋」
じゃが芋の皮が緑色に変色すると、光によってじゃがいもの「天然毒素」が増えます。
緑に変色した部分にはソラニンやチャコニンという種類の天然毒素が多く含まれており、食べてしまうと吐き気や嘔吐、下痢などの症状を引き起こします。
加熱してもこれらの毒素が減ることは期待できないようです。
緑色に変色している場合は、皮を厚めに剥いてみて可食部が白ければ食べることが出来るようですが、全体が緑色の場合や苦みやえぐみを感じる場合は廃棄します。
「栽培のポイント」
・ジャガイモの生育適温は15~20℃なので、遅霜に注意が必要です。
・芽は草丈が10㎝程度伸びた頃、1~2芽を残して弱い芽を掻き取ります。
・新しい芋は種芋の上方につくので、マルチをしない場合は株元に2回ほど土寄せを行って芋が地上に露出しないようにします。
・3ヶ月余りで収穫できる短期野菜なので栽培しやすく、6月上旬には収穫が楽しめます。