むかし、ディック・ミネが歌った曲に「二人は若い」がありました。
♪ あなたと呼べば あなたと答える
山のこだまの 嬉しさよ
あなた なんだい
空は青空 二人は若い
この歌では、1番の歌詞では「あなた」と呼び、2番では「ちょいと」、3番では「あのネ」と呼んでいます。
若い時は、夫婦間ではどんな呼び方をしても初々しくていいですが、年と共に「あなた」は恥ずかしくなり、「おまえ」とか「おい」などと乱暴な呼び方になって、相手の尊厳を踏みにじるような言葉を平気で使うようになります。
乱暴な言葉も夫婦間で許容されている間はいいのですが、度を超すと家庭不和の原因になりかねません。
気を付けたいものです。
ところで、第三者に対して配偶者を呼ぶとき、皆さんはどのような呼び方をされているでしょうか?
今日は配偶者の呼び方について調べてみました。
「主人が奥様を呼ぶとき」
女性の配偶者を呼ぶときの呼称は「妻」「嫁」「家内」などがあります。
・妻・・・・・妻とは、配偶者の一方である女性を言い、第三者から言う場合もあります。
婚姻制度上、婚姻関係にある女性は「妻」であり、夫が配偶者のことを言う最も一般的な呼称となっています。
・嫁・・・・・夫の親が嫁いできた女性を言う呼称で、息子の妻のことです。
「嫁」の対義語は「婿」になります。
・奥さん・・・他人の妻に対して敬って言う「奥様」の砕けた言い方で、奥様より軽い尊敬語です。
他人の妻に対する敬称なので「うちの奥さん」などと、自分の妻のことを言うのは間違いです。
・家内・・・・家内は目上の相手やそれほど親しくない相手に対して、ややへりくだって自分の妻を言う呼称です。
家内には「家の中にいる人」と言う意味があり、男性は家の外で働き、女性は専業主婦が当たり前だった時代の言葉です。
従って、現代ではあまり適さない呼称のようです。
・カミさん・・自分の妻や他人の妻を呼ぶ言葉。
やや砕けた言い方になる為、話し相手が親しい間柄の場合は使用できますが、目上の相手には使えません。
・女房・・・・同等や親しい間柄の相手に自分の妻のことを言う場合や、親しい配偶者を話題にする場合に用いる呼称です。
元々は宮中で使用人の女性の部屋を表しました。
そこから使用人の女性を呼ぶようになり、自分の妻のことを表すようになった言葉です。
「奥様が主人を呼ぶとき」
一方、男性の配偶者を指す言葉としては「主人」「旦那」「夫」など次のような呼び方があります。
・夫・・・・ 妻の配偶者。妻を持つ男。妻の対義語は夫になります。
語源は男人(おうと)だと言われています。
公的機関や職場に提出する書類に続柄を記載する際には「夫」と記載するのが一般的です。
・旦那・・・夫の軽い敬称(成人男性含む)。妾や囲い者の主人、お金を出してくれるパトロン的な意味合いもあります。
奉公人が主を呼ぶ時に使ったり、商人が男性客を呼ぶ時に使う言葉です。
・主人・・・妻が夫を指して言う呼称。一家の主、自分が仕える人という意味があります。
配偶者に対して使う場合には夫を立てる表現となるので、「夫」より丁寧な言い方と言われています。
・亭主・・・その家の主人。特に宿屋・茶店などの主。
亭主の「亭」には建物という意味があることから、「宿屋の主、茶屋の主」といった意味があります。
「結論」
以上のようにいろいろな呼び方がありますが、第三者に対しての配偶者の呼び方は、「夫」「妻」が一般的であり無難のようです。