3月1日から来春卒業予定の学生への会社説明会が解禁されて、大学生の就職活動が本格化しました。
今年は昨年と違って、コロナ対策を施して「対面型」の説明会が復活したことに加え、就職状況がより厳しさを増していることから、東京の合同企業説明会会場には大勢の学生が訪れて熱心に話を聞いていました。
コロナ前は学生に有利な売り手市場だった就職戦線も、昨年からコロナで一変し、学生にとっては厳しい「就活」となっています。
内定は来月以降になりますが、希望する会社からもらえるといいですね。
ところで「就活」とか「終活」という言葉はよく聞きますが、「独活」と言う言葉をお聞きになったことがありますか?
今日は「独活」について調べました。
「独活」
「独活」、あまりお目にかからない漢字だと思いますが、何と読むのかご存じでしょうか?
これは「どくかつ」ではありません。「うど」と読みます。
「うど?」
そうです。植物の「ウド(独活)」です。「ウドの大木」という表現に使われる「ウド(独活)」なのです。
「独活」はウコギ科タラノキ属の多年草で、木ではなく草になります。
「名前の由来」
ウドの草丈は2~3メートルにもなり、とても柔らかくて風がなくても自分から揺れて動いているように見えることから、「うごく」から「うどく」に、そして「うど」と訛って名付けられたそうです。
また漢字の「独活」は、真夏頃になると2m以上の大 木となり、大きな葉を広げて風が吹かなくても動いているように見えることから「独=ひ とりでも、活=動く」という事で「独活」の漢字が当てられたということです。
・三島独活です。(ネットより)
「三島独活(みしまうど)」
大阪府茨木市には「なにわの伝統野菜」に認定されている「三島独活」あります。
三島独活は江戸時代から継承されている伝統農法で栽培されるのが特徴なのだそうです。
その農法とは、独活小屋に並べた独活の株の上に、わらと干し草を重ね、発酵させた熱を利用し、温度を保つことで独活を育てています。
一切外気に触れず、わらと干し草を押し上げて育つため、一般的な軟白ウドと比べて、色が白く、アクも少なく、柔らかくてみずみずしくて甘いと言われています。
ただ、この伝統農法には高い技術が必要であるため伝承が難しく、現在は熟練の三島独活農家から技術を継承した千提寺の中井さん一人が生産・販売しているのだそうです。
「慣用句」
「独活の大木」と言う慣用句があります。
その意味は、ウドは新芽の時には香りも良く食べられますが、成長して3メートルほどになると固くて食べられなくなり、材木としては柔らかすぎて折れやすく何の役にも立ちません。
そこから、大きくて役に立たない人のことを譬えて云うようになったのがこの慣用句です。