大阪南部の熊取地方は、昨日、一昨日と日中の最高気温が20度を越えてすっかり春らしくなり、桜の花だよりも届き始めました。
家庭菜園では、気温の上昇と共に春野菜の植え付け準備のため、畝の草取りやその後の畝立てなど、何かと忙しくなってきます。
そうした中、先日、サトイモの植え付けをしたのでご紹介します。
「種芋」
我が家では、昨年栽培した赤芽里芋を10株ほど、白芽の里芋も10株ほど畝に残して越冬させたものを種芋として使用しています。
冬越しの方法は、残した株の茎を切り、その上に稲わらを敷いて寒さ除けとし、更に、雨除けと寒さ対策も兼ねてブルーシートで覆って冬越しさせました。
・越冬させた畝のブルーシートをめくったところです。
ブルーシートと稲わらを取り除き、越冬させた種芋の茎ですが、どの茎にも異常は見られません。
越冬させた株を掘り起こし、取り出した子芋です。
植え付けには十分な種芋が確保できました。
「植え付け方法」
・植え付けの1週間ほど前に石灰と堆肥を入れてよく混和して畝を作っておきます。
・60㎝幅の畝に20㎝ほどの深さの溝を2筋掘ります。
・その溝に発酵鶏糞を施して深さ15センチくらいになるように土を戻します。
・上記の溝に40センチ間隔で種イモの芽を上向きにして千鳥掛けに置きます。
更に株間に化成肥料を一握りずつ置きます。
種芋の芽の上に5センチくらい覆うように土を戻し、畝を作り直しすれば植え付けは完了です。
この後、一度雨に充てて畝を湿らせてから、畝全体に黒マルチ(黒色のポリフィルム)で覆います。
・これが植え付けの終わった畝です。
「栽培管理」
サトイモ栽培では次の2点が重要です。
・畝に水分を十分確保し、乾燥させないこと。
・6月上旬、7月上旬、8月上旬に追肥を行い、土寄せをすること。
親イモは種イモの上方につくので、土寄せが足りないと小芋の芽が地上に伸びて太りが悪くなり、孫イモの数が増えて小さな芋になるということです。