「赤星病の予防実験中」
梨の木を植えて14~5年になりますが、毎年、赤星病が発生し、その予防に苦労しています。
昨年、農協に行った時、偶然にも農薬卸の方と話す機会があったのでこの件について聞いてみました。
すると、
「農薬には予防薬と治療薬があるので、この時期(5~6月頃)に予防薬を散布してもあまり効果はない」こと。
そこで私が使用している農薬「オーソサイド」について聞くと、それは予防薬なので、新梢が出る前に散布すること。
と教わりました。
そこで、今年は教わったことを確認するため、冬の間から月に1~2回散布して、赤星病が発生するかどうかを実験しているところですが、今年も発生しました。
・この黄色い斑点が赤星病です。
「赤星病」
住友化学園芸のHPによれば、赤星病は、なし、りんご、ぼけの主要病害だということです。
葉の表面にオレンジ色の斑点があらわれ、その斑点が大きくなってくるにしたがって、葉裏に房状に毛ばだった円形状の病斑を生じ、被害葉は次第に枯れてきます。
赤星病はカイヅカイブキなどのビャクシン類で越冬し、春に移動するので、ビャクシン類さえ無ければ繁殖せず、逆にビャクシン類がそばにあれば、いくらナシやリンゴに殺菌剤をまいても意味がないということです。
予防は、4月の発病初期に7~10日おきに数回、「サンケイオーソサイド水和剤80」などを散布すると効果的となっていました。
・葉っぱの裏にできた赤星病の棘のような胞子です。
「実験結果」
私が使用した殺菌剤は「オーソサイド」を月に1~2回でした。
赤星病の予防実験の結果、今年も発生したのですが、その原因は回数が少なかったのか、それとも竹藪のそばに植えていることからなのでしょうか?
よくわかりません。
赤星病は葉っぱの表に黄色い斑点が生じ、日が経つにつれてその裏側には棘のような胞子が出現してきます。
この胞子が飛散して菌が広がります。
出始めの頃は出た葉っぱを取り除いていたのですが、あまりにも多いことから途中で止めました。
「袋かけ」
そして、先日、幼果がピンポン玉くらいの大きさになったことと、袋を早く掛けることによって赤星病の果実への波及防止になるのではないかと思い、最終摘果をしながら袋掛けを行いました。
最終摘果で残す果実は、果実との間を30㎝以上開けることにし、更に、長い枝でも枝によっては1個にしたり、全てを摘果したりして数を制限しました。
しかし、売られているような大きなナシは出来ません。
果実栽培も素人にはハードルが高いですね。
併せてカラスからの被害を防ぐ目的から防鳥網の補修も行いました。
2015年には袋掛けをしたナシすべてをカラスに食害された苦い経験があります。
それ以来、袋掛けと同時に防鳥網の補修も行うようにしています。
カラスによる食害記事は「カラスの野郎」にリンクしておきますのでご参照ください。