らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

夏至と北回帰線

2021-06-21 | 季節

今日は1年で昼の時間が最も長いと言われている夏至です。
その反対に一番短い日が「冬至」で、昨年(2020年)は12月21日でした。
大阪の夏至と冬至を比べると、下記のように約4時間39分昼が長くなっています。

大阪の日の出、日の入り時刻
       日の出時刻     日の入り時刻     昼間の時間
夏至      04:45       19:14        14:29
冬至      07:01       16:51        09:50
                              04:39 (夏至の昼間が長い)

「夏至祭」
夏至は太陽の生命力を得るためという意味があることから、世界で「夏至祭」が行われていますが、日本でも最も有名なのは、三重県伊勢市にある「二見興玉神社」で行われる夏至祭です。
二見興玉神社には「夫婦岩」と呼ばれている2つ岩があり、2つの岩の間から太陽が登る時刻に人々が禊を行います。

・二見が浦の夫婦岩です(ネットより


「夏至の食べ物」
冬至にはカボチャを食べると言われていますが、夏至はとくにコレを食べるという風習はありません。
しかし、大阪の一部の地域では、夏至の日にタコを食べるという風習が今でも残っています。
これは、タコの8本足のように、稲がしっかりと八方に根を張って豊作になるよう祈願するものです。

「夏至」
夏至には、大阪の太陽の南中高度(太陽が真南にきて、いちばん高く上がったときの地平線との間の角度)は78.8度で、ほぼ頭の真上から太陽が照りつけます。
一方、台湾には北回帰線(夏至線:北緯23度27分)が通っており、その線上では夏至の日の太陽の南中高度が約90度となって、正午に真上(天頂)を通過することから、頭の上から強い太陽の日が照りつけます。

「北回帰線」
北回帰線は、北緯23度27分に位置する線ですが、通過している国は、台湾、中国、ミャンマー、インド、バングラデシュ、オマーン、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト、リビア、マリ、モーリタニア、アルジェリア、西サハラ、パナマ、メキシコの16か国で、台湾の北回帰線は東部海岸、花蓮市を通っています。
北回帰線が通る これらの国々の線上では、夏至の日に、太陽が真上にくる正午に線上に立つと、自分の影がなくなってしまうと言う珍しい現象が見られます。

・台湾・花蓮市を貫いている北回帰線を示す塔です。(2019年4月撮影)


「熱帯・亜熱帯の境界」
北回帰線は太陽が垂直に北半球を照らす場所であって、亜熱帯と熱帯の境界線でもあります。
毎年、夏至になると、太陽は白い塔に沿って東から昇って、西へ落ちて、その現象を観察するため、標識には細いラインが作られて、夏至の真昼になったら、太陽はちょうどそのラインに移っていきます。
頭の真上から太陽光が届くことから、塔の傍で立ったら、影がないという珍しい体験ができます。
なお、塔の隙間が北回帰線上であり、これより南側(左側)が熱帯、北側(右側)が亜熱帯となります。 

・今日の正午にはこの隙間の真上を太陽が通過します。(2019年4月撮影)