らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

ゲーテの言葉「人間最大の罪は不機嫌である」

2022-02-01 | 雑学

一昨日の大阪国際女子マラソンのハーフ部門に福士加代子選手が現役最後のレースとして出場しました。
彼女は大阪でデビューし、大阪が最後となったマラソン人生だったと話していました。
ラストランとなった一昨日の成績は1時間16分4秒、30位ではあったものの、最後のレースを楽しんで完走されたようです。

福士選手と言えば、全力で走り続け、ゴールした後は順位に関係なく、常に明るく、笑顔でインタビューに応えていたのが印象的でした。
テレビを通して観る限り、彼女の不機嫌面を見たことがありません。
彼女の笑顔は周りの人を和ませます。

仮に、もし不機嫌面を見せていたとしたなら、これも周りの人に伝播して、嫌な思いをさせることになったことでしょう。
不機嫌はそれほど罪なことなのです。
ドイツの文豪ゲーテは「人間最大の罪は不機嫌である」と言っています。

・笑顔でゴールする福士加代子選手です。


「ゲーテの言葉」
 「人間最大の罪は不機嫌である」(ゲーテ)

不機嫌であることは、自分だけでなく周囲にも破壊的影響を与えてしまうことが、和洋を問わず先人が指摘しています。
上機嫌には、他者が寄り付きます。
上機嫌には、気兼ねない戯れ言も忌憚なきアドバイス・苦言も言ってもらえます。
何故なら、言っても爆発せず受け止めるだろうと信じてもらえるからです。

反対に、不機嫌は当の本人にとって損しかありません。
機会を失い、孤立を促進し、さらには不機嫌の連鎖の端緒にもなり得ます。
それは即ち、周囲にとっても良いことではありません。



今治明徳中学校HPに、ゲーテのこの言葉について次の例示が載っていたのでご紹介します。

「あるラーメン屋での例」
お客さんが味噌ラーメンの食券を買ってイスに座りました。
店員が「味噌ラーメンでよろしいでしょうか?」と聞くと、
お客さんは「食券見ればわかるだろうが!いちいち確認するんじゃねーよ!」と怒鳴った。

怒鳴られた店員は、ラーメンを作っている職人にうっぷんを晴らすかのように怒鳴り声でオーダーを伝えた。
すると職人は「なにあいつキレてんだ!?」と腹が立った。
この職人は、嫌な思いを引きずったまま帰宅。

ビールでも飲んで発散しようと冷蔵庫を開けるけれど、ビールがないので妻を怒鳴った。
妻はイライラし、子どもがピーマンを残しているのを見つけて怒鳴りつけた。

子どもは翌日、学校で友達に因縁をふっかけてケンカになり、母親が呼び出された。
事情を聞いたところ、昨晩母親に怒鳴られたことにモヤモヤを感じ、ケンカになったと判明。

帰宅した母親が父親にそのことを告げると、実は父親も職場でキレられて、妻にあたってしまった事がわかる。
翌日、父親は店員に「なんで昨日いきなりキレたのか?」を問うと、不機嫌な客にむかつく対応をされたことが発端だったことが判明。

実はこれは、フランチャイズのラーメン屋さんの説明会で話されている実話だそうです。

このように不機嫌は伝染していきます。
だから最大の罪なのです。

反対に、ご機嫌でいることは、周りにハッピーを投げかけているということです。
ご機嫌も伝染していくからです。

福士加代子選手はこれを実践してきたと私は感じました。
ご機嫌でいるだけで、その人は幸せの立役者なのです。

人間最大の罪は不機嫌である」という心に響くこの言葉、肝に銘じたいですね。