らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

雨水の雛飾りは良縁?

2022-02-23 | 季節

2月19日は、24節気の2番目の節気「雨水(うすい)」でした。
雨水とは、「厳しかった寒さも次第に緩み、空から降るものは雪から雨に変わり、暖かい陽気になって雪や氷が溶けて水になる」と言う意味で、忍び寄る春の気配に草木が蘇る頃と言われています。
しかし今年は雨水に入ってからも全国的に厳しい寒さが続いています。

今年の雨水の期間は、2月19日から次の節気「啓蟄」の前日である3月4日までです。
そして、その前日は五節句の一つ「上巳(じょうし)」の節句です。

「上巳の節句」は桃の節句、ひな祭りともよばれ、女の子のいる家庭では、雛人形をその子の形代と考えて、「どうぞ災いが降りかかりませんように、また、美しく成長してよい結婚に恵まれ、人生の幸福を得られますように」という、あたたかい思いを込めて飾ります。
その雛人形は雨水に飾ると良縁に恵まれるのだそうです。
そこで今日はその理由を調べてみました。

「理由」
雨水にひな人形を飾るのがよい理由には諸説あるようですが、その一つに日本の神話からと言う説があります。
雨水の頃は、暖かくなって雪が溶け、農耕の準備を始める目安の日とされています。
雪解け水が流れる川は、昔、女性たちが、炊事や洗濯で集まる場所でした。
その水は、生命を支え育てるということから、命の源であるとされ、母と考えられていました。

古事記に出てくる弥都波能売神(みづはのめのかみ)は日本における代表的な水の神(水神)で、美しい乙女の姿をしているとされています。
民間信仰における井戸の神さまともされ、越前(福井)では紙漉きの神さまとして信仰されています。
そして、「水 = 母神と考えられるようになり、雛人形を飾る日は雨水というようになったということです。



「雛飾りの片づけ」
なお、ひな人形を片付けるのは、「啓蟄(けいちつ)」の3月5日頃が良いと言われています。
何故なら、ひな人形は、女の子の厄を引き受ける役目を持っており、災いを遠ざけるという意味でも、ひな人形はできるだけ早く片付けた方が良いそうです。
また、行事が終わったらいつまでも出しっ放しにせず、きちんと片付けさせるという躾の意味もあり、そのようによくしつけられた娘が早く「片付く」(結婚できる)ように、との願いも込められているということです。

でも、何が何でも3月5日に片付けなければダメということではなく、要は、だらだらと雛人形を飾り続けないということが大事という事です。