昨日の当地は平年気温に戻りましたが、それまでは暖かい日が続き、最高気温は20度くらいまで上がって、3月下旬から4月上旬の気温となっていました。
このような温かさが続くと来月下旬には春野菜の苗が売り出されそうであり、家庭菜園でも、そろそろ畑の準備をしなければならなくなりました。
ところで、春野菜の代表的なものの一つにトマトがあります。
トマトは健康に良い野菜と言われており、西洋には「トマトが赤くなると医者が青くなる」という諺があります。
その意味は、完熟期を迎えたトマトは、病気の原因となる活性酸素を除去するリコピンをはじめ、ビタミン、ミネラルが大幅に増加することから医者に罹る人が少なくなるという意味になります。
実際、トマトには抗酸化作用のある栄養素が多く含まれ、健康的な食品として知られており、以前、医師を対象に行ったアンケート調査によると、医師が「健康のため積極的に食べている食品」の1位がトマトで、2位はヨーグルト、3位は納豆だったそうです。
・2013年のトマトです。
「トマトの栄養素」
トマトには水溶性食物繊維であるペクチンが多く含まれており、腸内環境を整えることで便秘を解消し、吹き出ものを抑える効果が期待できます。
また、トマトに含まれるビタミンHは肌荒れを予防し、ビタミンPは皮膚に栄養を、そして、ビタミンCの効果により、肌荒れ防止や肌に張りを与えてくれるようです。
さらに、ビタミンB6には皮膚病を治す効果も期待できるため、トマトは美容を気にする女性にとって嬉しい野菜と言われています。
「中性脂肪やコレステロールの低下」
ネットによると、トマトを摂取することで2型糖尿病や脂質異常症が改善するとの報告があります。
これは京都大学農学研究科の研究グループが突き止めたもので、トマトに含まれる脂肪酸に中性脂肪値などが高くなる脂質異常症を改善する効果があるという事です。
また、東京医科歯科大学の女性健康医学講座の研究チームは、40~60歳の女性95人を対象に行った実験で、トマトジュースを毎日飲むと血中の中性脂肪値が低下し、エネルギーを消費しやすい体に変わることが明らかになったということです。
このようにトマトは美容を気にする女性にとって嬉しい野菜です。
現在では冬のこの時期でも真っ赤に熟れたトマトがスーパーの店頭に並んでいます。
健康効果のあるトマトを食べて健康な体を保ちましょう。