野鳥の「鶺鴒(セキレイ)」が畑や路面で見られる季節になりました。
皆さんもご覧になったことがあると思いますが、セキレイ(白鶺鴒)はスズメ目セキレイ科に属する小鳥で、長い尾を上下に振る習性があります。
「鶺鴒(セキレイ)」
鶺鴒はセキレイ科に属する鳥の総称で、日本ではふつうキセキレイ、セグロセキレイ、ハクセキレイの三種をさします。
全長20センチメートル前後で、大きさはスズメよりやや大きく、尾は長く、体は黒白、または黄と黒に染め分けられた美しい野鳥です。
今日は畑と道端で見かけた鶺鴒をご紹介します。
鶺鴒は年中みられる野鳥ですが、私の住まいしている大阪南部の熊取では、毎年、秋から春先にかけて畑や路面などでよく見るのですが、今年も、先日から道路に舞い降りて餌を探す「セキレイ(鶺鴒)」を見かけるようになりました。
・この鶺鴒はセグロセキレイかも知れません。餌を探しで忙しく歩き回っていました。
ハクセキレイとセグロセキレイの違いは、頬の色が白いのか黒いかで見分けるようです。
「ハクセキレイの季語は秋」
鶺鴒は長い尾を上下にしきりに動かすのが特徴であり、尾で叩いているようにも見えることから「石叩き」「庭叩き」とも言われています。
俳句では秋の季語となっていますが、これは、稲負鳥(いなおおせどり)が鶺鴒ではないか、という説が有力ということから、古来、秋の小鳥として詠まれてきているようです。
正岡子規は 鶺鴒を次のように詠んでいます。
「鶺鴒よ この笠叩く ことなかれ」 子規
「神話」
また、鶺鴒に関しては日本書紀に次のような記述があります。
日本神話の国産みの伝承の一つとして、イザナギとイザナミが性交の仕方が分からなかったところにセキレイが現れ、セキレイが尾を上下に振る動作を見てその仕方を知ったという内容の記述があるということです。
・こちらはハクセキレイのようです。
10mくらいまで近寄って餌探しをしていました。傍で見ると本当に可愛いです。
「逃げない鳥」
鶺鴒は人懐っこい鳥です。
畑を耕しているとすぐそばまでやってきてはエサを探しています。 機械の音がしていても逃げず、耕した後からついてきます。
この様なことから、ハクセキレイは「逃げない鳥」と呼ばれます。
ハクセキレイが他の鳥と比べ人間を怖がらないのは、米などの農作物を食べないことから、人間にいじめられたことがないからだと言われているようです。
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