今日もまた干支の話題になります。
15日の小正月までは、これからも取り上げることがあるかもしれませんがご容赦ください。
と言うことで、今日は酉年に因み、鳥(鶏)に纏わる諺・慣用句を調べました。
鶏は昔から人々の生活の中に欠かせなかったのでしょうか、少し調べただけでも以下のように6つありました。
1.鶏群の一鶴(けいぐんのいっかく)
鶏の群れに一羽だけ鶴がまじっていることから転じて、多くの凡人の中に一人だけ抜きん出て優秀な人がまじっていることのたとえ。
「群鶏の一鶴」「鶏群の孤鶴」「野鶴の鶏群に在るが如し」とも言います。
2.鶏口牛後(けいこうぎゅうご)=鶏口となるも牛後となるなかれ
大きな集団や組織の末端にいるよりも、小さな集団や組織の長として活躍するほうがよいということ。
注釈:鶏口とは鶏のくちばしのことで、小さなものの頭のたとえで、牛後は牛の尻のことで、大きなものの末端のたとえです。
3.鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん(にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん)
小さなことを処理するために、大物を用いたり大げさな手段を取る必要はないということのたとえ。また、適用の仕方が正しくないことのたとえ。
注釈:「牛刀」は、牛を解体するときに使われる包丁、「焉(いずく)んぞ」は、「どうして」の意味で「なんぞ」とも読みます。
小さな鶏を切るのに、わざわざ牛刀を用いる必要はないことから。
故事:孔子の弟子である子游は、孔子の教えである礼楽(礼儀と音楽)を忠実に守っていた。
子游が小さな町の長になったとき、町に音楽が響くのを聞いた孔子は微笑み、国政の基本として教えた礼楽をこの小さな町に適用していたことに対して「鶏を割くに
焉んぞ牛刀を用いん」と冗談を言ったという話に基づくそうです。
また、子游は小さな町の長におさまる器ではなく、一国の宰相となるほどの人物であったことからという説もあるそうです。
4.甕裡醯鶏(おうりけいけい)
見識が狭く世間知らずな者のたとえ。
故事:孔子が老子に会った後、自分などはつぼの中に湧く小さな虫のような存在だと弟子に言ったということからです。
注釈:甕裡(おうり)は甕(かめ)の中のこと、醯鶏(けいけい)は酒つぼなどに湧く小さな虫のことです。
甕の中に湧く小さな虫の意から、世の中を知らない小人物のたとえでrす。
5.嫁鶏随鶏(かけいずいけい)
妻が夫に従うことのたとえ。
注釈:嫁鶏は嫁いだ雌鶏のことで、雌鶏が雄鶏に従うの意から、妻が夫に従うことのたとえです。
6・家鶏野雉(かけいやち)
家で飼っている鶏を嫌い、野性の雉(きじ)を好むという意から、平凡で古いものを嫌い、珍しく新しいものを好むことのたとえ。
また、家にあるものより外にあるものを好むこと。
「家鶏を厭い、野雉を愛す」とも書くようです。
故事:中国の晋の時代の書家のユ翼は、世間の評判が書家の王羲之に集まることに嘆いたという故事から。
皆さんは上記の慣用句の内、いくつご存知でしたか?
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この諺は、よく使われます。学校でならって、覚えてもいます。^^
目についたのは、「鶏群の一鶴(けいぐんのいっかく)」 です。
「みにくいアヒルの子」 は、おおきくなって鶴に成長したのでした。 ^^
iina宅には、鶏が象をうんだ笑撃がありました。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/683d23cbdb7e5f05590aeebbd617a940