先日、じゃが芋の植え付け準備のためテーラーで畑を耕していると、セキレイが数羽集まってきました。
セキレイはテーラーや草刈り機の音が聞こえると、餌となるミミズや虫たちが現れるのを知っているのでしょう。
人や機械を怖がることなく、すぐ傍まで近づいてきます。
このようなセキレイの行動がとても可愛いくて、人懐っこいのでカメラに収めました。
「セキレイ」
セキレイはスズメ目 セキレイ科に属する鳥の総称で、日本ではふつうキセキレイ、セグロセキレイ、ハクセキレイの三種をさします。
全長20cm前後で、大きさはスズメよりやや大きく、尾は長く、体は黒白、または黄と黒に染め分けられた美しい野鳥です。
「セキレイ」という名は、中国での呼び名「鶺鴒」を音読みしたもので、「背筋を伸ばした美しい姿勢の鳥」という意味だそうです。
なお、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイの三種の区別は次の通りです。(ウィキペディアより)
・ハクセキレイは 顔は白く、黒い過眼線が入る。セグロセキレイと類似するが、眼下部が白いことで判別できる。
・セグロセキレイは頭から肩、背にかけてが濃い黒色、腹部が白色で胸部は黒色です。
ハクセキレイとの見分け方は、眼から頬・肩・背にかけて黒い部分がつながるところで判別できます。
・キセキレイは頭から肩、背にかけてが灰色、上腹部が白色、下腹部が黄色で、他種と容易に見分けられます。
・草を取っていると50~60センチくらいまで近寄ってくるハクセキレイです。
「日本書紀のセキレイに関する記述」(ネットより)
セキレイは尾羽を上下に振りながら歩く習性があります。
神話ではイザナギ、イザナミの神がこの動作を見て、男女交合を知ったとされています。
日本書紀にその記述があって、ネットにその部分の大まかな現代語訳があったので併せてご紹介します。
「陰神先唱曰。美哉。善少男。時以陰神先言故、為不祥。更復改巡。則陽神先唱曰。美哉。善少女。遂将合交、而不知其術。時有鶺鴒飛来揺其首尾。二神見而学之。即得交道。」
「現代語訳(至って大まかな語訳です)」
『まず女神(陰神)が先に言葉をかける。「あら素敵な男性だこと」と。ところが女のほうから先に声をかけるのはよくないというので、あらためて男神(陽神)のほうから、「おお、なんと素敵な女性に会えたことよ」といって、さてそれでは、交合しようということになり、イザナギが『私の体の陽のところで、あなたの体の陰のところをふさぎたいと思う』と言い、いざそれをしてみようとしたところ、陰を陽でふさぐのは頭では理解しているものの、実際のところどうしていいかその術を知らなかった。すると、そこに鶺鴒(セキレイ)がやって来て、尻尾を上下に振って見せた。ああそうすればいいのかというので無事に交合をした』
・ハクセキレイです。撮影のため近寄ってカメラを向けたところ、このようにポーズをとってくれました。
「セキレイの別名」
セキレイにはたくさんの別名があり、尻尾の動きが石などを叩いているように見えることから「イシタタキ」「イワタタキ」「ニワタタキ」などとも呼ばれます。
さらに、「オシエドリ(教鳥)」「コイオシエドリ(恋教鳥)」「トツギドリ(嫁鳥)」「トツギオシエドリ」「トツギマナビドリ」「ミチオシエドリ」等、たくさんの別名を持つ野鳥です。
・手前のセキレイは怖がりませんが、奥の鳥は常に2~3m以上の距離を保っていました。
農家の人たちは野鳥を追っ払ったり、怖がらせたりすることをしないので、セキレイもそのことを知っているのでしょうか?
直ぐ傍までやってきては可愛い仕草を見せてくれます。
野鳥って、傍で見ると本当に可愛いですね。
一昨日は節分でした。
節分といえば、「鬼は~外!」の掛け声とともに豆まきをしますが、皆様のお宅では豆まきをされましたか?
ところで、この豆まきですが、「渡辺」姓のお宅では豆まきをしないという言い伝えがあるそうです。
そこで今日はその理由を調べてみました。
「渡辺姓の家で豆まきをしない理由」
名字が「渡辺」姓の家で豆まきをしない理由は、鬼がワタナベ姓を怖がって近づかないことから、追い払う必要性がないためなのだそうです。
鬼がワタナベ姓を怖がるようになった理由は平安時代に遡ります。
平安中期に活躍した武士に「渡辺 綱(わたなべの つな)」がいます。
彼は、武将・源頼光に仕えた武士の中でも特に優秀な4人、通称「頼光四天王」の筆頭で、京都の大江山に住む「酒呑童子(しゅてんどうじ=鬼の首領)」という鬼や、その子ども「鬼童丸(きどうまる)」を退治したり、羅生門の鬼の腕を切り落としたりといった、鬼退治にまつわる伝説をもつ武将です。
そのワタナベを怖がって「渡辺」姓には鬼が近付かないのだそうです。
・一條戻り橋の上で、髭切丸(源家代々の刀)太刀を以って茨木童子(酒呑童子の重臣)の腕を斬った渡辺綱です。(ウィキペディアより)
「伝説」
そのワタナベを怖がって鬼が近付かないというお話は次のように伝えられいます。
平安時代中期、大江山(京都府)を拠点とする鬼・酒呑童子が多くの鬼を従えて都を荒らし回っていました。
そこで、武将・源頼光は渡辺綱らによる討伐隊を結成して鬼退治に行き、見事に酒呑童子を仕留めたのです。
後日、酒呑童子配下の鬼・茨木童子が仇をとるために討伐隊を襲撃しましたが、返り討ちに遭って、渡辺綱に腕を切り落とされてしまいました。
後に、茨木童子は腕を取り戻すことに成功しますが、渡辺綱の強さは彼らに衝撃を与えたのです。
そのため鬼は渡辺一門を恐れるようになり、ひいてはワタナベ姓の子孫にも近づかなくなったということです。
この伝説から、ワタナベ姓のお宅では、わざわざ鬼を追い出す豆まきをしなくてもよく、福だけを招けば良いということのようです。
鬼も恐れる「ワタナベ」姓は最強の苗字のようですね。
ケールと言う野菜をご存じでしょうか?
20~30年前に俳優の八名信夫が「まず~い、もう一杯!」という青汁のCMをしていましたが、その青汁の原料がケールなのです。
このCM以降、青汁は健康食品として全国的に知れ渡りました。
我が家でも青汁にして飲むためにケールを栽培していますが、寒さのためなかなか大きくなりません。
ケールは苦い、まずいというイメージですが、バナナや冷凍したフルーツなどと一緒にスムージーにすると美味しく飲めるので、我が家では夏の定番飲み物としてよく使用しています。
「ケール」
ケールは地中海沿岸が原産のアブラナ科の野菜で、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、黒キャベツなどのキャベツの原種で、紀元前から自生していたともいわれています。
ケールが初めて日本に伝えられたのは江戸時代中期頃のようですが、当初は野菜としてではなく、園芸用として栽培されたようです。
食用としては戦後間もない時期で、日本人の栄養補給を目的とした「青汁」の原料として普及させたのが最初です。
・畑のケールです。
「栄養素」
青汁の発売元「キューサイ」HPによれば、ケールは、ビタミン・ミネラル・食物繊維など、現代人に不足しがちな栄養素をしっかり補う「スーパーフード」で、特にカルシウム、β-カロテン、ビタミンCを多く含むのが特長だそうです。
その栄養の豊富さから美容にもいいと言われ、「食べる美容液」としても注目されているということです。
ケールは、健康ブームが高まるなか、青汁の材料として広く知られるようになった野菜ですが、少し前までは、葉がゴワゴワで苦みがあり、「体には良いがマズい野菜」というイメージでした。
しかし、最近では生でもおいしく食べられる品種がたくさん登場しているということです。
我が家のケールの品種は分かりませんが、それほど苦くないことから、最近の品種なのかも知れません。
・なかなか大きくならないケールです。
「まず~い、青汁のCM」
なお、冒頭に書いたCM「まず~い、もう一杯!」の青汁は、1970年代後半、キューサイ(株)創業者の長谷川常雄氏がケールの搾り汁を呑んで健康を回復した経験が開発のきっかけになったということです。
CMの「まず~い、もう一杯!」は「青汁健康法」を提唱していた医学博士の遠藤仁郎氏から「健康のための青汁だから余計なものを一切加えないでほしい」との言葉に従い、添加物は使用せずに作られた商品です。
そして、「まずさ」を包み隠さず表現して生まれたのが「まず~い」のCMだそうです。
このことが消費者の支持を得て知名度が広がり、市場に浸透していきました。
我が家のケールは夏に青汁にして飲む予定なので、その頃までには大きくなっていると思います。
その時の収穫を楽しみに栽培管理をしたいと思います。
一昨日の大阪国際女子マラソンのハーフ部門に福士加代子選手が現役最後のレースとして出場しました。
彼女は大阪でデビューし、大阪が最後となったマラソン人生だったと話していました。
ラストランとなった一昨日の成績は1時間16分4秒、30位ではあったものの、最後のレースを楽しんで完走されたようです。
福士選手と言えば、全力で走り続け、ゴールした後は順位に関係なく、常に明るく、笑顔でインタビューに応えていたのが印象的でした。
テレビを通して観る限り、彼女の不機嫌面を見たことがありません。
彼女の笑顔は周りの人を和ませます。
仮に、もし不機嫌面を見せていたとしたなら、これも周りの人に伝播して、嫌な思いをさせることになったことでしょう。
不機嫌はそれほど罪なことなのです。
ドイツの文豪ゲーテは「人間最大の罪は不機嫌である」と言っています。
・笑顔でゴールする福士加代子選手です。
「ゲーテの言葉」
「人間最大の罪は不機嫌である」(ゲーテ)
不機嫌であることは、自分だけでなく周囲にも破壊的影響を与えてしまうことが、和洋を問わず先人が指摘しています。
上機嫌には、他者が寄り付きます。
上機嫌には、気兼ねない戯れ言も忌憚なきアドバイス・苦言も言ってもらえます。
何故なら、言っても爆発せず受け止めるだろうと信じてもらえるからです。
反対に、不機嫌は当の本人にとって損しかありません。
機会を失い、孤立を促進し、さらには不機嫌の連鎖の端緒にもなり得ます。
それは即ち、周囲にとっても良いことではありません。
今治明徳中学校HPに、ゲーテのこの言葉について次の例示が載っていたのでご紹介します。
「あるラーメン屋での例」
お客さんが味噌ラーメンの食券を買ってイスに座りました。
店員が「味噌ラーメンでよろしいでしょうか?」と聞くと、
お客さんは「食券見ればわかるだろうが!いちいち確認するんじゃねーよ!」と怒鳴った。
怒鳴られた店員は、ラーメンを作っている職人にうっぷんを晴らすかのように怒鳴り声でオーダーを伝えた。
すると職人は「なにあいつキレてんだ!?」と腹が立った。
この職人は、嫌な思いを引きずったまま帰宅。
ビールでも飲んで発散しようと冷蔵庫を開けるけれど、ビールがないので妻を怒鳴った。
妻はイライラし、子どもがピーマンを残しているのを見つけて怒鳴りつけた。
子どもは翌日、学校で友達に因縁をふっかけてケンカになり、母親が呼び出された。
事情を聞いたところ、昨晩母親に怒鳴られたことにモヤモヤを感じ、ケンカになったと判明。
帰宅した母親が父親にそのことを告げると、実は父親も職場でキレられて、妻にあたってしまった事がわかる。
翌日、父親は店員に「なんで昨日いきなりキレたのか?」を問うと、不機嫌な客にむかつく対応をされたことが発端だったことが判明。
実はこれは、フランチャイズのラーメン屋さんの説明会で話されている実話だそうです。
このように不機嫌は伝染していきます。
だから最大の罪なのです。
反対に、ご機嫌でいることは、周りにハッピーを投げかけているということです。
ご機嫌も伝染していくからです。
福士加代子選手はこれを実践してきたと私は感じました。
ご機嫌でいるだけで、その人は幸せの立役者なのです。
「人間最大の罪は不機嫌である」という心に響くこの言葉、肝に銘じたいですね。