ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

子育て中の読書

2005年10月04日 | これも自分あれも自分
小さい子がいると、なかなか読書をする時間がありません。
時間がない、ではなく、時間は作るものという方もいるかもしれません。
でもねぇ、実際に毎日毎日子どもと顔をつき合わせていると、読書のことを考える余裕がなくなって、当然、読書のために時間を作るなんてことも忘れて、何日も過ぎてしまいます。優先順位が、低くなってしまんですねぇ。

しかし、今日は超ラッキーな日でした。私の用事とエリーのねんねのタイミングがばっちり!かばんに忍ばせておいた、香山リカ著「10代のうちに考えておくこと」を開いたら、その読みやすさと面白さで、ひと息に読みふけってしまいました!とある大型ショッピングセンターのドーナツ屋で、アメリカンを飲み、お代わりなんかしながら読みふけりましたよ。学生に戻ったみたいで、嬉しかったなぁ。

私は、10代の頃の方がいろんなことをたくさん考えていたし、今よりもっと賢かったなぁ、と思っています。そこへ、この本との出会いがありました。この本で、精神科医であり、いろいろな本も出されている香山さんは言います。
「今の私の八割は、十代のころにできたと思っています。小学校に入ってから高校を卒業するくらいまでのあいだに考えたこと、覚えたこと、決めたことなどは、今も十分、役立っています。」と。
10代をとうに過ぎた私ですが、とっても面白く、子どものころを思い出したり、来年小学生になるサーヤの心の中を思ったりしながら、一気に読みました。
オススメ!です。
岩波ジュニア新書 で 740円也!

はぁ、読書にふける一日!これが、私の一番したいこと、だったらしい。
すっきりしている自分がいて、サーヤに優しくできる自分がいて、とてもすがすがしい。

がんばらなくていいんだよ

2005年10月04日 | 愛ある辛口
先日、友人が「がんばらなきゃだめかなぁ。」とぽつり。
うんうん、がんばらくていいんだよ、と答えたけど、そう思う自分だって、誰に頼まれたわけでもないのにがんばってたり、自分のことで精一杯なのに「手伝おうか?」って気安く言ってアップアップしてたりします。

だから正解は
がんばらなくちゃならないところでは、がんばる。
がんばらなくていいところでは、お休みする。
がんばなくちゃならなくなったのは、自分の選択と、腹をくくる。

今の私はといえば、、、
悲しいけれど、今は、お手伝いをしたくなりそうなところには出向かない。あえて、背中を向ける。だって、一歩入ったら抜けられなくなるんだもん・・・。ちょっと保守派の私です。

許容範囲は、人それぞれ。その人の興味や特技にも左右される、請け負える仕事の量も人それぞれ。だから、一概にこの人は仕事ができる人、できない人とくくれないものがあると思う。向き・不向き、あるもんね、誰にだって。

まだエリーが生まれる前、それこそ関わったらお手伝いしてしまいたくなる変な病気のおかげで、いくつもの団体に所属し、自分を追い詰めていた頃がありました。なんでこんなに忙しいの?自分は一体どこへ向かっているの?そんなに優等生ぶりたいの?と思いながら、日々体力勝負でした。
「あなたは、どこの所属ですか?」と皮肉がられたこともある。
「振り回される子どもはかわいそうにね。」
「サーヤのおもらしは、母親の愛情不足が原因なんじゃない?」
様々なご意見を振り切って、自分は頑張りたいんだ!と意地を張っていたのかも。
すると体は正直で、いろんなところが故障しはじめたのです。偏頭痛のため脳外科にも行ったし、生理不順で婦人科にも行ったし、最後には“夕方になると声が出ない”病気?に。。。私の能力なんて、ここまでかぁ、と自分の限界を見ました。そう、忙しくしていたのは、自分の能力の限界を知りたかった、どこまで動けるか試したかったのです。でも、体壊してまですることではないよね。エリーの妊娠や出産を機に、一気に手を引いた。いや、引けたのでした。

がんばらなくていいんです
今でも十分、がんばっているんだから
今までも十二分、がんばってきたんだから
お休み期間があってもいい
人生 ながいんだから さ

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