ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

あなたは 充分よくやっているよ

2007年07月04日 | これも自分あれも自分
みんなみんな、いつでもどんな時でも、その時の最善の方法で、賢く生きている思う。

それは、そうしなければ自分を守れないから。

私たちは苦しい時に苦しい選択をし、本当は言いたくもない嫌な言葉を吐き、自分の本心とは裏腹なことをしながら、自分の命を守るために生きている。

どこかおかしいなと、心の奥で感じながら。
どこか絡まってるな、と思いながら。
どこか気持ちがすっきりしないな、と思いながら・・・。

そういう、自分にとって嫌であろう態度で生きなければならなくなったのは、きっと今までの自分や周りの人間の「育ちの歴史」が微妙に関係し、互いに反応し、時にはそれがマイナスの化学反応と変化しながら、何年も何十年も積み重なることでできた複雑怪奇な性(サガ)なのかもしれない。

そういう自分の反応の癖は、自分の髪の毛を触るとか、爪を噛むとか、貧乏ゆすりをするみたいに、ごく自然な姿でやってくるものだ。


・・・私もそうなんだよ。
日ごろ外で見せるきちんと子育てしているように見せている自分と、苛々して、すんごく苛々して、怒鳴り声を上げて小さな二人の子どもに、赤く高揚した鬼の顔を見せている自分がいるんだよ。
人のことはよく見える。みんな上手にやっているように見える。
そして、あなただって、よくやっているように見えている。

みんな同じだよ。なんて、軽々しいことは言えない。
あなたのどうしようもないつらさが分かるから。
痛いほどに分かるのに、私、あなたになんて言ってた?
「母親が変わると、家族が変わる、って聞いた。」
「肯定的に受け容れるようにするといい、って聞いた。」
全部、講座やなにかで聞いた受け売りで、私、あなたの気持ちを受け容れてなかったかもしれない。

私が今のあなたを受け容れてあげないで、誰があなたを受け容れられるんだろう。
反省しきりです。

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