ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

食卓の向こう側

2008年11月30日 | 観劇・読書・感想記
食卓の向こう側 コミック編〈1〉
魚戸 おさむ,渡辺 美穂,佐藤 弘
西日本新聞社

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知人に借りた本「食卓の向こう側」を読んだ。

これは、西日本新聞社の記者が「食卓の向こう側」を見つめて取材した記事を連載していたものがブックレット(小冊子)になり、それが東京で活躍している漫画家・魚戸おさむさんの目にとまり、いや心に留まり、読みやすく若者にも手にとりやすいコミックという形で刊行された本だ。

これは、実際に取材に行った方々のお話を、分かりやすく伝えるために構成しなおしたフィクションで、とにかく読みやすく、分かりやすく、読者である私の心にも響く、そんな内容ばかりだった。

第1話は、「うんこ」の話。
私たちにとって身近で、そしてとても大切な排泄物の形態が、今の人たちは野菜の摂取をしない、不規則な食生活、偏りのせいで、健康でないという指摘を、長崎環境大学の先生が話す。

第2話は、「青春期内科」の存在。
福岡県福津市にある玄海病院には、「青春期内科」という変わった名前の科がある。ここが、いまや全国から患者が訪れる場所となっているという話。
食に関係した、若者(10代~40代まで)の心の病について書いている。

第3話は、「血と乳」と題して授乳・おっぱいのこと。
現代の母親が、おっぱいが出にくい理由が、ここに書かれてある。
ここに出ていた話は、私が自宅出産を決めたK助産師さん(彼女の存在が、自宅出産を決めた!)のおっしゃっていたことと同じことが書いてあるので、これから出産をしたい方には読んでほしい、とても大切なこと。

・・・と食・農業・命・子どものことを、鋭い視点を持つ専門家の話を交えて教えてくれる指南書である。

コミックというのは、本当に楽に読めて、頭にも入りやすい。

ここから、もっと知識を得たいと思えば、専門の書物を探すといいと思う。
これを「はじめ」としたおかげで、きっと頭に入りやすいと思うから。



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