の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

ラオの織物

2014年08月20日 | 織物
■探し物をしていると、衣装ケースの中からラオスの織物が出てきました。仕舞い込んでいたのもすっかり忘れていたのですが、再会した機会に写真撮影をしました。自称ラオスから来た、と言う老婆が台の上に山のように積み上げて売っていた織物の中から何点かを入手したのを思い出しました。
正直言って織物には全く知識がありません。ただ、惜しみなく時間を注ぎ込んだ手作業に魅せられています。
部屋に飾りたいのですが、煙草を吸うために、結局は脂を避けて衣装ケースに仕舞い込まれています。
41cmX129cmの大きさで、両端には総がついています。赤地の綿織物で四頭の大きな鹿と間に小さな鹿をめぐらしています。用途不明です。






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42cmX165cmの大きさで、両端に総が付いています。縦方向に14羽の鳥が対称に並んでいます。やはり用途不明です。


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47cmX163cmの両端に総を付けた動物博物図鑑です。架空の動物は織り込まれていないようです。

ラオの織物にはメコン川に住むナーガ(ナーク)をはじめ「ハムサ鳥」(ホン)、シン・サイ物語に登場する頭が象で体がライオンの「シホ」(ゴッチャシー)、頭が獅子、体が馬でヒマラバの森に住む「モーム」(シン)、頭が象の「ハッサディー鳥」(パッサリーリン鳥)やカエル人間等の良く用いられる神聖な生き物は、ここには織り込まれていません。
これらは仏教徒ではない部族の儀礼用の織物なのでしょうか・・・。特に蛇の柄が真ん中でひと際大きいのも気になります。








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45cmX164cmです。四頭の「龍」、もしくは「ナーガ」です。ラオの絵柄ではありません。


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51cmX238cmとかなり大きめの「パー・チェット」または寺院に奉納する「トゥーン」(トン)です。タイ・ルーの綿織物です。出所を「ウドン」と聞いて「ウドーン・ターニー」と理解したのですが、ラオスの「ウドム・チャイ」が正しいようです。ラオの神聖な生き物がたくさん織り込まれています。

「パー・チェット」は男性用の肩掛け、タイの「パー・バー」女性用は「パー・サバーイ」ですが、サイズが大きすぎます。ちなみにタイ・ルーの女性の上着には美しい縁取りがされていて「パー・サバーイ」は着用しないようです。






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37cmX164cmのパー・サバーイです。「ナーガ」と「ハンサ鳥」です。イーサンのメコン流域の綿織物です。
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■タイ・ルーの織物のある風景です。
ナーン市街のホテル「プーカ・ナーンファ・ホテル」の階段の吹き抜けに掲げられた「トゥーン」です。



ナーン北部「プア」のタイ・ルーの寺院「ワット・バン・トン・レーン」の礼拝堂内部です。



同じく「ター・ワン・パー」の壁画で有名な「ワット・ノン・ブア」の「トゥーン」です。