職場の書棚に無造作に立て掛けてあったエコノミスト。その表紙を見て、
学生時代に読んだソールベローの小説を思い出した。
Seize the Day (Penguin Classics) |
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ソール・ベロー(著) | |
Penguin Classics |
自分が読んだのは、大浦 暁生さん訳のものだったと思うけど(邦題「この日をつかめ」)、
誰でもそうなのかもしれないが、
学生というものは、大人びた物語を好むものだね。
『主人公の危機的な一日を追いながら、人間存在の意味を問うた作品』
と書評。
当時はまったく共感できず、
(退廃的アメリカの社会背景の下、職のないミドルエイジ男性の心理をあまっちょろい日本の学生が理解できるわけないか)
ただやるせない気持ちになった記憶があるけど、
主人公とおそらく近い年齢になった今読み返したら、
当時とは違った印象を持てるかな。。。
それにしても、
エコノミストの表紙って、
大人の心をくすぐるセンスあるね。