KOFUKUの家から

演劇的体質の自由人
大きな愛にいだかれて
チワワたち猫たち
南のちいさな森の家にて
芸術的田舎暮らし真っ最中

この道

2006-08-22 | KOFUKU日記
この道  北原白秋
 
この道はいつか來た道、
 ああ、さうだよ、
あかしやの花が咲いてる。
 
あの丘はいつか見た丘、
 ああ、さうだよ。
ほら、白い時計臺だよ。
 
この道はいつか來た道、
 ああ、さうだよ。
お母さまと馬車で行つたよ。
 
あの雲もいつか見た雲、
 ああ、さうだよ。
山査子の枝も垂れてる。

夕べ、初めてこの歌を全部歌いました。
私は仕事で歌を歌う機会があります。他の方は殆ど歌謡曲を歌いますが、
わたしは好んで童謡や昭和20年~40年代の歌を歌います。
昔の歌はメロディがきれいで言葉が優しく可愛らしく美しいから好き
昨日はわたしをたずねてくれた方のリクエストでこの歌を歌いました。
一曲目は浜辺の歌を歌いました。そして二曲目にこれを。
全部メロディを知らなかったので、一番は一緒に歌っていただきました。
美しい歌でした。宇宙とつながって身体中に音が流れてきました。
二番からは一人でマイクを使わず生の声で歌いました。
あまりに美しい曲だったので目を閉じて音にひたって歌いました。
目を開けるとその方が指揮をしながら目に涙を浮かべて下さっていました。
善い歌は善いです。祈りそのものです。大好きな歌のひとつになりました。
その後、そのおじちゃまたちとお話をしました。
若かった頃の美しい時代の話。
少女達は美しく優しく憧れに満ちていた事。
鳥が美しい愛をうたうこと。
花はわたしたちをやさしく見つめる事。
風は木々と愛を語ること。
いのちはわたし達と共にあること。
そんな話をたくさんしました。
そして一番最後におじちゃまたちが
「あなたの瞳は輝いている。
あなたのなかにはゆるぎない灯りが宿っています。
だからあなたは大丈夫な人だ。
まるで、昔の美しい女学生のようです。」
その言葉はとてもとても優しくて嬉しくて。
真っ白な絹の布で包まれたような気がしました