《雨と弟》
毎日々々雨がふります
去年の今頃梅の実を持つて遊んだ弟は
去年の秋に亡くなつて
今年の梅雨にはゐませんのです
お母さまが おつしやいました
また今年も梅酒をこさはうね
そしたら来年の夏も飲物があるからね
あたしはお答へしませんでした
弟のことを思い出してゐましたので
去年梅酒をこしらふ時には
あたしがお手伝ひをしてゐますと
弟が来て梅を放つたり随分と邪魔をしました
あたしはにらんでやりましたが
あんなことをしなければよかつたと
今ではそれを悔やんでをります・・・・・・
《雨の夜、お座部の上でひと眠り…》
はぁ………ε-(o´_｀o)・・
今夜は雨が降るし、夜は更けたし、心配事はあるし
こんな時はしみしみと切ない思いがココロに忍び寄るのです
ココロはちょいと中也風
そんな中、本日、お引越しの段ボールが届きました
今週から合間を見ながらパッキングを始めます
しかしココロ弱気せいか、時々めちゃめちゃテンションが下降します
一度そうなると、かなりの時間をそこでさまよいます
人様がいる時はそれなりに上げた感じで頑張るけど
その実、全然ダメダメです…(；´・ω・)
だって私は元来、一人がまるっっきし駄目なオンナデス
ってか、一人になった事無いんだもん
現在、人生で始まって以来の「一人」生活です
下世話な話じゃなくって、物ごころついて今まで
ずっとそばに大事な人がいました
心から愛する人たちが共に居てくれました
家族や親友や人生を共にする相手が必ず隣に居たのです
一人になった時も家や寮で家族や友達に囲まれていたし
実質、家の中で一人でいるのは初めてなんです
今、引越しするので、かさばる物を減らす意味もあって
身体の調子が良い時は新しい家で使うものを余った材料で作っています
生まれて初めて、一人で、自分が使うために物を作ってるんです
ドアノブカバーにお座布団にロールペーパーカバー、エトセトラ、エトセトラ…
でもそんな自分が無性に哀しいし、切なすぎるよ…(。-´ェ｀-)シュンシュン
手も心も誰かの為に使いたいよ、、、、
あー、さーーみしーーいぃぃぃいいい。・゜・(ノД｀)・゜・。
なんぼ理解していても、がんばらんばとおもっても
やっぱり相方さんばっかり思い出しちゃいます…( ・´_｀・ )
ましてや二人で暮らした家を引越しともなると。。。
ガック―――(っω｀- )―――リです。。。
つくづく思う
相方さんはわたしの魂そのものだったのだなぁ、と
なんてったって最愛の人だもんね
私にすれば理想の人がそのまま服きて歩いてたのだもの
そんな大好きな人がそっくり世界から消えたんだもの
そりゃそうだよなぁ…(・´ω｀・)
私はこれまで手しごとや家事など自分の為にやったことがありません
というか、自分の楽しみの為に何かをするって事自体がないんです
自分の為に何かしたって、私は嬉しくも何ともないからです
もっぱら大好きな人の為に手しごとも料理も生きることもするんです
だから俳優になったんだもん
お客さんがいるから、その為に演じるし歌う
それが私の楽しみそのもの、生きることそのものなんです
なのに相方さんが亡くなったら皆が私に言います。
「これからは自分の為に生きなさい」
「自分にもっと正直に生きていいんだよ」
「これからはあなたの好きなことをしなさい」
いやいや、あたしゃ、目一杯正直に自分の為に生きて来たってばさ…(；´・ω・)
自分の為にしか生きれてないチッさいニンゲンデスもの…
そりゃあ、自分の為の事しかしない人もいるだろうし
人の為に何かすると、それが負担になる人もいれば
自分の楽しみが奪われるような気持ちになるんだろうけどさ。
あたしは生まれてこの方、そう思ったことは一度もないのです。
本当に一度もありません。
自分のココロが無理な事なんてしたことないし。
だって心からやれないことを誰かにやっても
やってる方もやられてる方も幸せじゃないじゃん？
だからホントに誰かの事をするのはあたしは幸せだから自然にやってんの。
みんな「嘘だぁ」って言うけど、全然ホントだから～。
誰かの為に、大好きな人たちの為に何かするのが一番楽しみなんだよ。
それがあたし自身の為なんだよーーーヾ(#｀Д´#)ノ
ってか、なんで皆さん、そんなにも自分の為の事をするのが幸せなの？
逆に私は解らない、あたしにはそんなの楽しくないよーーーー(；´・ω・)
愛してる人の為に生きたいよーーー
ε-(o´_｀o)ハァ・・
でも今はそれがありません
相方さんも家族も傍に居ないから、正直、何をする気もおきません
だって自分の為に何かをすることは何も嬉しくないんだもん(-＿-)
いえ、細かに言えば、ちびたちがいるから完全に一人じゃないですけどね
今はチビさん達の為に生きてるかな
うん、間違いなく、そうかなーーー
引越しも暮らしもチビさん達のこと優先です
それが無かったら、今は生きていけないのかも、、、
複雑なんですわ。。。。(つω-｀。)
とにもかくにも、切なごうござる(´；ω；｀)
切なさの向こうから言葉がやってきます
しかたありません
こんな時はすっぱりあきらめて
切なさや言葉に身を任せてしばし浸りましょう
《私を( ・ノω・)コッソリ見ながら、編み針を味見するピピちゃん(*＾▽＾*)》
『死別の翌日』
生きのこるものはづうづうしく
死にゆくものはその清純さを漂はせ
物云ひたげな瞳を床にさまよはすだけで
親を離れ兄弟を離れ
最初から独りであつたもののやうに死んでゆく
さて、今日はよいお天気です
街の片側は翳り片側は日射しをうけてあつたかい
けざやかにもわびしい秋の午前です
空は昨日までの雨に拭はれてすがすがしく
それは海の方まで続いてゐることが分かります
その空をみながらまた街の中をみながら
歩いてゆく私はもはや此の世のことを考へず
さりとて死んでいつたもののことも考へてはゐないのです
みたばかりの死に茫然として
卑怯にも似た感情を抱いて私は歩いてゐたと告白せねばなりません
《春日狂想》
愛するものが死んだ時には、
自殺しなけあなりません。
愛するものが死んだ時には、
それより他に、方法がない。
けれどもそれでも、業（げふ）が深くて、
なほもながららふことともなつたら、
奉仕の気持に、なることなんです。
奉仕の気持に、なることなんです。
愛するものは、死んだのですから、
たしかにそれは、死んだのですから、
もはやどうにも、ならぬのですから、
そのもののために、そのもののために、
奉仕の気持に、ならなけあならない。
奉仕の気持に、ならなけあならない。
(全て中原中也)
ふぅε-(´ω｀●)・・しみるなぁ…
そおだ、あたらしい家、ちびたちの為に
安くていいからふかふかのソファを用意しようかな
喜んでくれるかな？
これから雨が続きます
でもいつかやむよね？？
いつかココロの雨もやんだらいいよなぁ…
