3月11日発生の大地震で亡くなられた多くの方々のご冥福を
お祈りしますとともに、被災地の方々の安全をお祈りします。合掌
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金沢文庫を知っている人は多いと思います。鎌倉時代の文化遺産で、北条
実時が建立した図書館です。この金沢文庫私が子供の頃は隣りの称名寺
という大きなお寺の境内にあったが、現在は少し離れた場所に近代的な建
物として生まれ変わっています。
さて、前置きが長くなりましたが今回の話題は、天才仏師運慶の作品展が
金沢文庫で行われていましたので見てきました。長年にわたり日本全国の
国宝、重文クラスの著名な仏像を写真に収めてきた写真家の鈴木仁四郎
先生とご一緒させて頂きました。
奈良円成寺の大日如来坐像、 展示
のメインはこの仏像です。
台座と光背から仏像本体が取外され
全身をぐるりと観察できるようになって
いました。後ろ側はどうなっいてるのか
興味がありましたが、見えない部分で
もちゃんと彫刻されてました。エックス
線写真も展示されてまして、これが痛
痛しいんですよ体内には何本もの釘が
刺さっていましてね。 寄木造りですか
ら当 然なんですが。
顔を拡大したものですが金箔がはが
れ て、斑のアザのようになっていまし
て800年の時の長さを感じます。
しかし、 出来立ての頃は全身金ぴか
でまぶしいばかりの仏像であったので
しょうが、今の方が重厚感あって貫禄
が出ているのではないでしょうか。
運慶がまだ20歳代の初期の作品なの
ですが、素晴しい彫刻です。芸術性が
非常に高い仏像です、美があります。
だからこそ国宝なんですね。
これは今回展示されていたものではなく
20年位前(おそらく)に鈴木仁四郎先生
撮影した十一面観音ですが、 作られた
のは運慶より古い平安期のものです。
一木造りなのでお顔にヒビがありますが
温かみというか、私たちを優しく見守って
くれている、心の安らぎを覚えるそんな感
じのする仏様ですね。時代によって仏像
の顔つきや表情は違います。癒し系の
平安仏も私は好きです。
仏像の見方や仏像撮影の苦労話しを
お聞きしながら運慶作品の鑑賞を終え
て、My Grandcild と3人で記念写真。
この後は仁四郎先生宅で先生の作品
を拝見しました。
鈴木仁四郎先生は、70歳でバイクの免許をとり、カメラと三脚を
積んで日本全国を走り回ったツワモノ。愛車はホンダPS250
寒いので近頃は乗ってない様ですが、御歳88歳です。
職場の川崎でも大変な揺れでした。幸いにも被害は
ありませんでした。RSも倒れませんでした。
被災地の方々の事を思うとやり切れません。
レッドさんのまわりでは
深刻な事態はなかったようですので
ひとまず安心しましたが
東北地方の人々の事を考えると
何と言ってよいのやら。。。
こちらは全く被害はありません。。。