寿司めしや混ぜご飯を作る時に使う『寿司桶』とか『ご飯たらい』とか言う桶、神さんが隙間が出来てしまったので捨てると言う。一見するとまだまだ使えそうだが確かに隙間が出来ています。買ってもそう高いものではないと思うが根っからの貧乏性ゆえ修理することにした。
隙間が出来た原因は使用後の水洗いと乾燥の繰り返しで桶本体の外周板が収縮した事によるもの。隣り合う外周板は凸面と凹面で嵌め合せ接着剤で固定しているが、収縮時の引張力で凸部が破断してる。
外周板はこんな形状に加工されて組み合わせているが、凸部の破断で不揃いの平滑ではない面になっている。
外周板と底板の接合部はこんな形状に加工してある。修理方法としては、先ずこの隙間と外周板の断面形状を測る、そしてその寸法通りの材料を切り出す。さて材料とする木材だが加工しやすい目の揃った木材が欲しい、買う必要もなく直ぐ手に入るのは蒲鉾の板。柔らかすぎる感じだがこれを使います。
こんな具合に完成しました。完璧な出来ではありませんがまあ良いでしょう。
木材の破断した面に挟まれた3mmの隙間に加工した木片をインサート、隙間が出来ない様にするのは難しいが柔らか目の蒲鉾板が功を奏した。仮に差し込んで抜くと相手方である破断した面の突起部の跡がくっきり付いている。これを鑿(のみ)で削って合せ面は想定以上にピタリ。外周面に段が出来たのが少々残念。
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