2019年のブログです
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村澤真保呂さんと村澤和多里さんの『中井久夫との対話-生命、こころ、世界』(2018・河出書房新社)を読みました。
お二人のお父さんが中井さんと大の親友で、お二人は子どもの頃から中井さんのことを、ナカイのおじさん、と慕っていた間柄とのことで、そういうこともあってこの本が書かれたようです。
すごく面白かったです。そして、刺激的でした。
第一部は、中井さんとの対話。
中井さんの本音トークが久しぶりに聞けますが、その丁寧な語りは貴重です。
治療とは患者さんの内なる自然を回復すること、とか、治療には遊びが大切、などなど、意味深い発言がなされています。
中井さんの発言から、深い思索が導かれるようで、なんとなく襟を正して読むような感じになりました。
第二部は、中井さんの思想を村澤さんたちが解説を試みています。
中井さんの、寛解過程論、を中心に中井さんの世界が解読されます。
中井さんが翻訳をされたサリヴァンさん、その世界に近い量子力学のボーアさん、免疫学の多田富雄さん、生物学のユクスキュルさん、小児科医の松田道夫さん、などなどの思想が紹介されます。
いずれも、じーじも以前から興味のある方々で、その偶然に驚きながら、本棚を改めてチェックしました。
じーじが中井さんに魅かれるのも、このあたりに理由があったのかもしれません。
無理のない、患者さんに優しく、患者さんを信頼しているその姿勢には、本当に頭が下がります。
今後も折にふれて読んでいきたいな、と思いました。 (2019.1 記)
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ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介
経歴 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ
1977年、ある四流私立大学文学部社会学科を卒業、浦和、新潟家庭裁判所などで家庭裁判所調査官として司法臨床に従事する
2014年、定年退職間際に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士)を修了
2017年、臨床心理士になる
仕事 個人開業で、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを研究しています
学会 精神分析学会、遊戯療法学会会員
論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか
住所 新潟市西区・北海道東川町(夏期)
mail yuwa0421family@gmail.com