ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が新潟市で公園カウンセリングなどを相談・研究しています

藤山直樹さんのすごさと温かさに感動し,帰りの京葉線で北山修さんに遭遇する-2015年精神分析学会

2024年10月14日 | 精神分析に学ぶ

 2015年のブログです

     *

 10月中旬,幕張で開催された精神分析学会に行ってきました。

 1日目午前は臨床ケースセミナー。

 じーじは助言者が藤山直樹さんのセミナーに参加しました。

 司会者が森さち子さん。

 大胆な藤山さんと繊細な森さんというたいへんに豪華な顔合わせで,とても深い勉強ができました。

 クライエントを具体的に理解することの大切さを学びました。

 夜は教育研修セミナー。

 やはり藤山さんの企画のセミナーに参加しました。

 分析と開業がテーマ。

 開業で保険診療をしている奥寺崇さんのお話に感動しました。

 また,フロアーにいた古賀靖彦さんが辛口のコメントをされて内容が深まりました。

 いつか,藤山さんと古賀さんの共同企画のセミナーが実現するといいなと思いました。

 2日目は一般演題と指定討論演題。

 指定討論演題では飛谷渉さんの難しいお話を指定討論の藤山さんが大胆にも要約をされてわかりやすくなりました。

 3日目午前は狩野力八郎さんの追悼の会。

 相田信男さんと藤山さんの思い出話を聞いているうちに涙が止まらなくなって困りました。

 午後はシンポジウム。久しぶりに帰りの飛行機の時間を気にしなくていい,十分に時間の取れたシンポジウムで活発な議論を堪能しました。

 自由な議論が可能なところが分析学会のよさだと改めて感じました。

 おまけのびっくりは帰りの京葉線。

 北山修さんの斜め前の席に座れて,とても幸せな気分でした。

 やはりたまに学会や研究会に行くと本当に刺激になります。

 やや風邪気味で疲れましたが,とてもよい三日間でした。        (2015.10 記)

 

コメント

道下俊一『霧多布人(きりたっぷじん)になった医者-津波の村で命守って』2004・北海道新聞社

2024年10月14日 | 北海道を読む

 2017年のブログです

     *   

 道下俊一さんの『霧多布人(きりたっぷじん)になった医者-津波の村で命守って』(2004・北海道新聞社)を読みました。

 いい本です。涙が出ました。

 道下さんは道東の霧多布の診療所で長くお医者さんを続けたかた。

 元々、北大医学部から1年交代の約束で霧多布に赴任したものの、1年後に北大に戻ろうとすると、地元の人たちに引き留められ、とうとう47年も診療所のお医者さんを続けられたという人です。

 その熱意と責任感と頑張りには本当に頭が下がります。

 道下さんはもともとは内科が専門ですが、田舎の診療所ではなんでもできなければ一人前とは言えませんし、住民の方々に信頼してもらうこともできません。

 命が懸かっている緊急を要することの場合には、できないなどと言わずに果敢に挑戦されます。

 もちろん、どうしても無理な病気や怪我の時には釧路の病院を勧める柔軟さもお持ちですが、いかんせん、47年前の貧しい漁村では、病院代や交通費もままならなくて、診療所を頼りにする人が多かったようです。

 そんな中で、夜中も休日もなしに、住民の健康を守るために、一所懸命に医療に従事する姿が描かれます。

 また、子どものために剣道を教えたりもして大活躍です。

 後輩の心配をするようになった頃、村の出身で東大医学部に進んだある若者が、僻地医療への情熱を燃やして研修先の北大から霧多布の診療所に赴任してくれることになり、道下さんの熱意は受け継がれていくことになります。

 それも道下さんの頑張りの結果なのでしょう。

 この本をじーじは旅先の旭川の本屋さんで見つけました。

 2004年の本ですから、ずいぶん気づかないで過ごしてしまいました。

 しかし、今になってでも読めたことは幸せです。

 どさんこの素晴らしい先輩の活躍を読んで、自分も少しでも頑張ろうと思いました。       (2017.7 記)

    * 

 同年秋の追記です

 7月にこのブログを書いたところ、後日、ある読者さんから、ブログを読んで、この本を注文しました、というメールをいただきました。

 びっくりしていましたら、さらに後日、その読者さんのブログに、この本を丁寧にご紹介いただきました。

 とてもうれしかったです。どうもありがとうございました。        (2017.  9 記)

 

コメント