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伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』2017・幻冬舎文庫-おとなのいい小説です

2023年12月18日 | 小説を読む

 2018年のブログです

     *   

 伊坂幸太郎さんの『アイネクライネナハトムジーク』(2017・幻冬舎文庫)を読みました。

 おとなのいい小説です。

 この本は旅先の旭川の本屋さんで偶然見つけました。

 北海道関連本でも探そうと思って入ったのですが、なぜか、新潟でも買えそうな伊坂さんの本が見つかりました(伊坂さん、ごめんなさい)。

 しかも、出たのが2017年。

 1年も経ってからの出会いです(伊坂さん、またまたごめんなさい)。

 どちらかというと、伊坂さんフアンの一人であるじーじとしては、めずらしいことです。

 しかし、旭川で、出てから1年後に出合う、というのが、人生なのかもしれません。

 人生とはそういう、不思議で、貴重で、大切なものなんだろうな、と最近、思うようになりました。

 目の前の出会いを大切にしたいな、と思います。

 さて、本書、とてもおもしろいです。

 あらすじはあえて書きませんが、これは小説だよな、という偶然の場面も出てきますが、しかし、それもいやではありません。

 というか、それがむしろ心地よいです。

 そういう偶然もあるかもしれないから、目の前の出会いを大切にしようと思えます。

 ひとつだけあげると、ある登場人物が取るユーモアいっぱいの行動。びっくりです。

 やはり、時として、正論よりユーモアが役に立つのだろうな、と思えます。

 登場人物のやりとりを読んでいると、じーじが言うのもなんですが、伊坂さんが大人になってきたあな、という感じがします(伊坂さん、みたびごめんなさい)。

 とにかく、読後感のいい、すがすがしい小説です。

 いい小説に出会えたことに本当に感謝したいと思います。(2018.7 記)

     *

 2022年5月の追記です

 出会い、ってなかなか難しいものでもありますね。

 最初会ったときには、なんだ?、と思った人が、あることがきっかけで、大切な存在になったり、その反対があったり…。

 目の前の出会いの大切さとともに、時間をかけた出会いも大切にしたいなあ、と思ったりもします。 (2022.5 記)

 


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