ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

今年もよろしくお願いします さて、今年の第一弾は「使い捨てカイロ」

2014年01月03日 | サイエンス
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。
昨年は、サイエンスカフェ伊丹、富山県民カレッジ、サイエンスカフェとやまをはじめとする、サイエンスカフェ関係のみなさまにはお世話になり、ありがとうございました。
今年も、ヨシムラ・サイエンス・ラボとして、引き続き、活動していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

さて、今年の「身近なモノを金属の観点から紹介」の第一弾は「使い捨てカイロ」です。

カイロは、使いたい時にさっと温まり、冬の寒い時期の必需品ですよね。


カイロは漢字で「懐炉」と書き、江戸時代までは暖めた石を懐に入れた「温石(おんじゃく)」がルーツといわれています。
温かくなる原理は、実はくぎが錆びるのと同じ、「錆び」なのです。
というのは、カイロの中を見てみると黒い粉が入っていますが、それは、鉄粉、水・塩、活性炭なのです。
カイロの袋を開けてもむと、鉄粉 + 水 + 酸素 ⇒ さび の反応が進み、熱が発生するのです。

このように、実は、使い捨てカイロも金属が関係しているのです。

今年も、どんどん紹介していきますので、みなさん、お楽しみにね。